[高校生エッセイ#3]田舎者高校生の官庁訪問


  こんにちは!はじめましての方ははじめまして。高校生のましゅろと申します。
  この記事を見てくださってる方はきっと官庁訪問ってどんな感じなんだろうと不安に思っていらっしゃる方も多いと思います。この記事では第1志望から内々定をもらったましゅろが体験したことを書きたいと思います。

  実際は高卒に官庁訪問はないみたいな話を聞いたのですが、めちゃくちゃ日にち回るやつじゃなくて、1日だけのやつでした!

  これ書くのに結構時間使いました💦続き書こうと思っているのですが、それは有料にするかもしれないです!

1次試験通過!でも…

  本当は第1志望の場所を公開したいのですが、それは次に書く有料の方で公開させていただきたいです…。すみません!

  さて、これを読んでくださっている方はもう官庁訪問については知っておられるかと思いますので、説明は割愛しますね。
  私は高卒で国家公務員を目指して勉強をしていました。9月3日に試験があったのですが、私は地方公務員と併願していたこともあり、官庁訪問については知りつつも何もしていませんでした。

  今思えばもっと対策をしておくべきだったとおもっています。行きたい官庁だけはあって、熱意もあるけど上手く言葉にはできないし、調べる時間もない、そんな状態でした。

  そして1次試験合格発表日、私は授業中ずっとソワソワしながら発表時間を待ちました。結果は合格。そして喜ぶ間もなく「官庁訪問カード」を書かなくてはならなくなりました。

  私は行きたい官庁が2つありました。しかし何も準備をしていなかったため、第2志望の官庁のホームページを見た時に目が飛び出ました。シートを記入したあと応募、だったのです。

  私は一生懸命記入しました。第1志望は当日までに記入して持っていくという感じだったので、その日は授業も何も聞かず全ての時間を記入にあてました。
  でも、私はあの日はじめてもっとタイピングが出来ればよかったと思うことになります。

  悲しいかな、移動教室後にホームページを開くと、そこには応募終了の文字。
  準備をしていなかった私が悪いのですが、間に合わなかったのです…。

  私は官庁訪問について調べている際、普通は3つくらい行くとか、行ってなかった日に何してたの?と聞かれるなどの文言を見て戦慄しました。なんて言えばいいの!?だけが頭に常にありました…

2日目ですが、熱意はあります!

  そしてあえなく第1志望のホームページへ戻りました。応募をするのですが、官庁訪問1日目って次の日なんですよね。私は絶対次の日なんて行けない!と思い、2日目にしました。

  そこで私の頭に過ぎったのは、「1日目は何してたの?」という質問。なんて答えればいいの!?どうしよう!?と考えつつその日は応募を終わらせました。


  その後は学校の先生に報告したのですが、困ったことに私は面接練習を1回もしていませんでした。ほんとにただの1回もです。
  先生から心配されつつ、私も不安で泣きそうになる中、官庁訪問カードの内容を考えながら帰路につきました。

  官庁訪問カードはいたってシンプルでした。志望動機や自己PRなど、どこに行っても聞かれそうなことです。
  第1志望のところでは採用人数がとても少なく、私も後々知ったのですが、高卒者の今年の採用予定数は2人みたいでした。

  官庁訪問カードを書きながら、志望動機を問いただされる夢を数日みて、遂に官庁訪問前日になってしまいました。
  ギリギリで書き終えたカードと不安を胸に、私は父親と東京へ向かいました。


階数間違えた!?知らないビルに1人

  東京に着いて、私は常にそのカードを見てないと落ち着かなくなってきました。練習など1つもしてないので想定問題などあるはずもなく、震える声で志望動機と自己PRだけは言えるようにしました。

  時間が近づく中、私は大きいビルの中に入りました。父にはエレベーターまで来てもらって(地下でした)、おかしくなりそうなくらい心臓を鳴らして1人上へと登っていったのですが……

  大事件です。会場が見つかりせん。
  どこを歩いても何も無く、聞けるような人もいなく、近くにあったトイレに駆け込みました。不安で仕方なくて、父親に電話も考えましたが、もう一度送られてきたメールを見返すと、、
  階が違いました😇

  テンパリまくって迎えた官庁訪問…吐きそうだけど大丈夫か!?!


震えが止まらない集団面接!

  待合室に着いて少しすると、早速お呼びがかかりました。どうやら集団面接のようです。
  扉の前でみんなで並んで、深呼吸をしながら入りました。正直消えてしまいそうなほど心細かったです…。

  部屋に入ると面接官の方が4人いらっしゃいました。どの方も笑顔で迎えて下さり、少し不安が無くなったのを覚えています。
  さて、集団面接は挙手制だったのですが、手を上げる順番は関係ないらしかったのでいつも後半に手を挙げていました。しかし誰かが挙げるとみんな続々挙げるので、正直考える時間はなかったです。

  基本は官庁訪問カードに書いてあることしか聞かれないです。ただ、たまに書いてないことが来る時がありますが、その時は先に言ってくれます。本当に優しい。

  私は案の定緊張して、呼吸する度に臓器が一緒に揺れてた。。集団面接の面接官の方はこちらが話している時、3人はメモを取っていて、1人はこちらをにこにこと見ているといった感じでした。

  1時間くらい経ち、みんなで控え室に戻りました。そこから何もしない時間、1時間。

  突然、私たちの名前が呼ばれ出しました。最初に呼ばれたのは、声がいちばん小さく、会話もおぼつかなかった女の子。
  そして残酷な一言が浴びせられます。

「○○さん、荷物を全て持ってお越しください。」

  空気が変わりました。女の子は恐る恐る席から立ち、もう二度と戻ってくることはありませんでした。

  そこから他の人も(私も)全員呼ばれましたが、伝えられたのはお昼ご飯を買ってくること、それだけでした。

勝負はここから!2次面接


  さて、お昼を買いにエレベーターに乗ったのですが、都会のコンビニはもう凄くて、現金と現金以外のレジが分かれてるんですね。
  あわあわしちゃって、ご飯買うのに30分かかりました笑

  そしてご飯を食べ終わり、2次面接が始まりました。2次面接は、集団面接の席順で1人1人呼ばれます。私は後ろの方でした。

  1時間半くらい待ち、私の番になりました。1人が相当長かったので不安でしたが、ドアを開けていらっしゃったのは優しそうな女性の方で、少し安心しました。
  面接官の女性の方は話し方も聞き方もすごく優しかったのでスムーズに面接も終わり、30分程度で控え室に戻ってこれました。


  お昼を食べて3時間弱ごろ、遂にあの時間が始まった…と思いきや、何故か私が呼ばれました。荷物を持ってくるようには言われませんでした。

  手ぶらで出ると、さっきと同じ部屋に案内されました。扉を叩く手がやけに震えたのを覚えています。

そんなに詰めないで!3次面接


  扉を開けるとそこには強面の男性の方がいました。口は笑ってるけど目が笑ってない、そんな少し怖い人です。

  私は今までのように聞かれたことに笑顔で答え続けました。ウッとくるような苦しい質問も多かったです。しかしいちばん印象に残っているのは、

「で?他には何やった?」

⬆️これです。

  どゆこと?って感じですが、そのまんま。深掘りなんですかね…苦労したことの対処法を聞かれたので、答えたらこれが返ってきました。
  なんでも、私が答えた対処法は仕事ではあまりやらない事のようで、これを聞かれた時は頭をフル回転させてなんとか他の案をひねり出しました。

(後で思い返したのですが、1次面接で面接官の心をキャッチし、場の雰囲気を盛り上げてた男の子がいたのですが、この面接官の方との面接で1時間くらい帰ってきませんでした。納得する答えがでるまで掘り下げられてたのかな…?)

  この回は面接らしい面接って感じでしたが、それも面接カードに沿ってです。教えて?みたいな感じで話させる、というのはありませんでした。

  30分くらいで面接を終わらせた時には午後4時半頃になっていました。なんかもう全部吹っ切れた私は控え室でさえにこにこしてた気がします😅

荷物を全て持って行く場所


  少し経ち、また私が呼ばれました。その頃には残っていたのは3人になっていましたが、1人は先程の面接官と面接中、もう1人は1時間近く呼ばれていませんでした。

  私が呼ばれて出ると、エレベーターに案内されました。私の訪問した省庁は事務所?と本部?で階が分かれていて、私は本部?らしきところに案内されました。

  応接室で少し待ったあと、呼ばれて入ったのは景色が綺麗な小さな部屋でした。
  高級そうなソファに腰掛けると、何やら位が高そうな優しくユーモアがある男性の方に面接をして頂きました。

  その方とは志望動機以外のカードに書かれている話はしなかったです。その代わりに私が好きな歴史の話をいっぱいしました。
  あの戦いでの○○家の行動は〜、と話してすごく楽しかった覚えがあります。

  笑顔で席をたち、控え室に戻った私の心は穏やかでした。


   しばらくして、控え室のドアがなりました。

「ましゅろさん、荷物を全て持ってお越しください。」 


  これはなんの合図だったか、私は意を決して控え室から出ました。
  その時私はどんな顔をしてどんなことを考えていたのか、今となっては思い出せません。


  荷物を持った私は案内される場所が分かっていたような気がします。履きなれたローファーが廊下に響く。
  一日中案内してくれた方について行った先は、


  見たこともない大きな部屋でした。


再会と涙


  その日何度目かのノックののち、これまた高級そうなソファに腰掛けると、目の前には2次面接の面接官だった方が笑顔で座っていました。

  その方はにっこりと笑って私に言いました。

「ここを見つけて下さりありがとうございます。ぜひましゅろさんを(この先興奮で記憶が曖昧です。一言一句覚えていませんが、ぜひうちにほしいみたいなことを言われました)」


  覚えていないのが惜しいくらい嬉しいことを言われました。その後はお互い(?)お礼を何故か言い合いました。

  私が感謝をひたすらに述べてしまいましたが、その方からも何故か「ありがとうございます」と言われて、ぺこぺこしながら部屋をでました。



  案内の方は、私と初めて会話という会話をしてくれました。
  エレオクされた後は笑顔でした。

  一日中心強かった、とその方に言い、エレベーターの扉はかしゃんと閉まりました。



  この一日で私は色んな方にお世話になりました。感謝でいっぱいです。

  5回面接を行いましたが、2次面接が終わった時点で誰にするかなんとなく決めていたような気がしています。

  嬉しさから涙がこぼれたまま、私はまた田舎に帰りました。


  次のnoteは質問内容とか書こうと思います。有料にするのはお許しください。
  ここまで読んでくださりありがとうございました!

  

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?