劇中歌「パーカー」歌詞
何も飾らない フードが付いているこの防寒具
自分だけは 特別と思いながら みんなと同じ服を着てた
今となれば
母が買って来た ダサいデザインや
兄の着潰した おさがりの色落ちも
嫌で嫌でたまらない自分に
それもありだと
教えてあげられたのに
お洒落だと
インスタを見ると そこにお洒落があると信じてやまなかった
考えてみると それは誰のための物だったのかな
いざ着れば
変な色の組み合わせになったり
意味のわからない言語が書いてあって
みんな本当に着こなせてるのかな?
不安になるよ
個性を出すって一体 どんなことだろう?
そもそも興味ない
ユニクロぐらいがちょうどいいな
いつも考えすぎて失敗してきたから
今となれば
昨夜着てた寝巻きのスウェットも
すっかり日に焼けたLサイズのトレーナーも
同じ服に見えるんだけれどな
何が違うの?
チャックがあるからパーカー
なんだろうか?
いつか誰かに理由を聞いたら
素材の違いかなんか そんなこと言ってた
そんな事はどうでもよくないかい
寒い日だから?
好きで着ているんだよ
ありがとう
さほど寒くない朝なのに
手に取り羽織ったいつものパーカー
鏡に映る男は 笑みを浮かべた
さぁ、出かけよう
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