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演劇の話

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2020年2月の記事一覧

【夜、ナク、鳥】 記憶や予感をバラマかれる。

通し稽古翌日。 昨日の通しを踏まえて、気になっているところを詰めていく。 女性陣の稽古メインの日。 女性陣(立花、代役で入ってますが…)でセリフを交わしまくる。写真では全員立ってるけど、立ったり座ったりしています。気持ちが動いたり、誰かの気持ちを動かしたかったりする時に立ったり座ったり。登場人物同士の気持ちのやりとりを可視化していく。台本には具体的に描かれていないが、確実にある関係を探っていく。しぶとく粘る。一見不自然に感じるセリフが成立する道筋を探す。 男性陣は代役祭。

【夜、ナク、鳥】 通しだよ、ゼンイン集合。

キャストが全員揃った。 この人たちと芝居を作るんだなって、改めて感じる。 そして、いきなり頭から通し。まだ立ち位置も決まってない。関係性を作り上げている最中での通し。なんなら、この日に初めましての人たちもいる。 主に仁さんww 自分たちが今まで築き上げてきた関係性は、いったいどう組み合わさっていくのか。化学反応が起きることを祈って。 演出は、「予想していたより面白かった」と言っていた。 ほとんど初めてやったようなシーンなのに、歯車が噛み合ったりしていて、これまでやって

【夜、ナク、鳥】 描かれてないセカイこそ、描かなきゃいけないな。

とうとう仁さんと稽古場で一緒になった。 てか、とうとう現場で一緒になった。 初共演。絡みはないんだけど。 でもだからこそ、稽古場では仁さんの芝居を冷静な目で見れるわけだ。 板の上での絡みはないけど、物語上の絡みはある。 「あ〜僕はこういう人と時間を過ごしていたんだなぁ。仲は良かったんだろうか?どんな会話をしていたんだろうか。話は合うんだろうか。」 そんなことを考えながら仁さんの芝居を見ていた。 つもりになっていたパズルのピースの色、みたいなものが見えてきた。輪郭はきっと

【夜、ナク、鳥】 残すトコロ、後一人。

稽古7日目。 毎週末、岐阜から来られている高橋さんと大江ちゃんが早めに抜き稽古。 あの手この手で二人の関係性を探っている。近づいたり遠ざかったり、見たい時に見なかったり、見たくない時に見たり。俳優の心情に対して、動きに制限を加えることは、俳優がまだ見えてない自分を発見するための手がかりを探る時間なのかもしれない。あまり自分に囚われず、状況に飲み込まれた方が新しい自分が見つけやすいんじゃないかと感じる。 夜からは、この作品の中心である女優4人が揃った。 足がピョーン。こ

【夜、ナク、鳥】 心がハズムと踊るみたい。

「ダンスのよう」だそうです。 会話劇なのにダンスのようでいいのか? できればそうはありたくないと思っているあたしですが、今はまだいいか。 でも確かにこれはもう踊りだ。あたしの右足は完全にステップを踏んでいる。でもいつこんなことをしたのかは全く覚えていない。こんなことしていない。 こっちは覚えている。でもこうやってみると完全に気功砲撃とうとしてるようにしか見えへん。会話劇ですよ。 ほら、演出家怒ってるやんwww まあそんな感じで、まだまだ具体的な作品作りには進まず、作品

【夜、ナク、鳥】 今はまだオヨイデいる方がいい。

夜から稽古に参加。関川さんと髙橋さんと大江さんは、昼から稽古。 以前の稽古のように、きっといろんな事を試しながら、自分の中にあるものを洗い出していく稽古だったのではないかと推測。 僕が参加した夜の稽古は、新たなシーンを試していく時間になった。 ひとまず読んでみる。女性3人が僕を囲んで。これは、サラッとこのシーン見た時の「役」同士の関係性だろう。 多分関川さんは、読みを聞いて、役者の中に内在しているであろう、役者自身も意識できてない感情の可能性みたいなものを探っている。と同

【夜、ナク、鳥】 今は種マキの時間。

シーン稽古参加。初日。演出の関川さんが俳優の感触を確かめていく。 同じシーンを、条件を変えながら何度も繰り返す。 二人とも立っていたり 片方だけ座ってたり 両方座ってたり お互い向き合ったり 寝っ転がったり まあそんな感じで、ゆっくりと土台づくりをしている。 言われるがままやってる僕なんかは、結局のところどうだったのかという明確な触感がなかったりもする。でも外から見ていると、役者は明確に変化しているし、一つ深くなるきっかけをつかめたりしているように思う。軽く喋

【夜、ナク、鳥】 顔アワセ、読アワセ。

ことのはの「夜、ナク、鳥」の稽古が始まった。 初日、顔合わせ。ざっくりと大まかな読み合わせをする。 キャストが全員揃っていなかったので、代役もしつつ。 この作品は実際にあった保険金殺人事件を題材にしたものだそうです。 僕は勉強不足でその辺りのことをよく知らないので、今調べているところ。 登場人物の名前は、本人たちと同じ名前ってな事も、何回も上演されている本だから今更かもしれないですが、「おお。」っと思ってちょっとワクワクというかなんというか。 「如何に、"死の影"と"日