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500部売ることから始める出版の話

 上の記事にあるように僕は99年10月20日、インディーズレーベルぶんりき文庫から『0から始める幸福論』を出版し作家デビューをした。23才だった。

 今年で作家デビュー25周年を迎えたが、それを祝ってくれた人は1人もいない。これが無名の作家の現在地である。

 自分の本の印税ではメシが喰っていけないので今は派遣社員として生活費を稼ぐ傍ら他人の本のコーディネートをすることでも収入を得ている。

 紙の本が売れない時代になり今は10000部売れればベストセラーと言われる時代だ。
 そんな時代にあって社長1人でやっている1人出版社が増えている。

 本は出版社の規模で売れるものではない。
 いざ書店に並んでしまえば講談社の本も1人出版社の本も平等である。
 読者は出版社で本を選ぶのではなく、タイトル、表紙、著者、内容で本を選ぶのが普通である。

 小さな出版社だと1000〜2000部本が売れれば黒字になる。
 1冊の制作費を300万円以下に抑えてできた本を1000部以上売ればいいわけだ。
 そういう出版社からであれば著者が500部程度の販売力を持っていれば、著者の書きたいテーマでの出版が実現しやすい。
 逆に言えば「著者になりたい」と思ったら自分の本を買ってくれるファンを500人くらいは作るくらいの気持ちは持って欲しい。

 かく言う僕の処女作の初版500部は発売2日で在庫切れになり出版社を驚かせた。
 1000部の増刷がかかるまでに2か月もかかったのは不本意ではあるが、それも完売し、さらに1200部の増刷がかかった頃に内容に関係者からクレームがつきなくなく絶版となった……。

 また、2021年に、当時はまだチャンネル登録者数が10万人程度だったYouTube番組「令和の虎」に志願者として出演した際には「1週間で800冊」の予約注文が取れたら100万円を融資してもらえることになった。
 そして、1週間で1061冊の予約をとって運営や虎を驚かせた。

 そんな僕が今後は出版コーディネーター業に注力し、他では出版できない内容の本や著者の出版を実現していくために尽力していく決意だ。
 そんな僕の活動に興味のある方は下記の無印本命書店かXを通じて連絡をしていただきたい。

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