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承認欲求とは?強い人の特徴&上手な付き合い方を解説
承認欲求は人間が持つ欲求の1つであり、どんな人でも抱くものです。
しかし、中には承認欲求が強すぎるあまりに人付き合いがうまくいっていない方もいます。
そこで今回は、そもそも承認欲求とはどのようなものなのかを解説しつつ、強い人にみられる特徴や承認欲求が強い人との付き合い方についてご紹介します。
周りに承認欲求が強い人がいる、以下の特徴に当てはまる人との付き合い方に悩んでいるという方は、ぜひ参考にしてみてください。
■承認欲求とは?
承認欲求とは、他人から評価されたい・自分を価値のある存在として認められたいなどの欲求を指す言葉です。
単に褒められたい・理解されたいといった感情だけでなく、他人から拒否されたくない・否定されたくないという欲求も承認欲求に含まれます。
心理学者のアブラハム・マズローによって提唱された「マズローの欲求5段階説」は、自己実現に向けて人間の欲求は下から順番に満たしていくとされています。
①生理的欲求
②安全欲求
③社会的欲求
④承認欲求
⑤自己実現欲求
生理的欲求は食欲や睡眠欲など、生きていくために必要な欲求であり、安全欲求は健康や経済的な安定など、生命の安全を求める欲求です。
社会的欲求は集団や社会に属することを求める欲求であり、自己実現欲求は自身をさらに活かしたい・成長し続けたいという欲求になります。
承認欲求は5段階の中で4段階目に位置しており、①~③までは外的部分で満たされたいというものでしたが、④からは心を満たすための欲求に変わっています。
■承認欲求の種類
承認欲求は主に2種類に分類することが可能です。
・他者承認欲求
他者承認欲求とは、他人から評価されたい・認められたいという欲求を指します。
他者から尊敬されたり、賞賛を受けたりすることで欲求が満たされます。
ビジネスシーンだと上司や先輩から褒められたり、後輩から尊敬されたりするだけでなく、給与査定や人事考課などの結果でも満足感を得られるでしょう。
・自己承認欲求
自己承認欲求は、自分を認めたいという欲求を指します。
他者承認欲求に比べて自分が評価を付けることから、基準が高くなりやすく、一向に自己承認欲求が満たされないケースもあります。
新しいスキルを身に付けたり、できることを増やしたりすることで自己肯定感が高まり、欲求を満たせるようになります。
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■承認欲求が強い人にみられる特徴
承認欲求が強い人には、以下の特徴がみられる傾向にあります。
・プライドが高い
承認欲求が強い人にみられる特徴として、プライドの高さが挙げられます。
承認欲求は他者からの拒否・否定を拒むことも含まれているため、他人と比べて自分が優勢を保ちたいという心理が現れやすくなります。
また、承認欲求が高い人には「自分だけが特別」だと感じる特権意識を持った人もいるため、周りの人からするとプライドが高いと感じやすいでしょう。
プライドの高さは決して悪いことではないものの、見栄を張ってしまう傾向も強いため、他の人から間違いを指摘されても納得せず、意固地になってしまう可能性があります。
・周りからの目を気にする
承認欲求は周りから否定されたくないという思いから、周りからの目を気にする傾向にあります。
特に承認欲求の中でも拒否回避欲求の強い人は、周りからどう見られているかを重視する傾向にあるでしょう。
「自分がどう感じるか」よりも「他者はどう感じているか」を意識しているため、自分の好みや強みなどは二の次になりやすいです。
他者と比較する際に自分の優位性を認識しようとする人も、基準が自分より他者寄りになってしまうことから、周りからの目を気にしてしまいます。
・自分の話が多く、相手の話は聞かない
承認欲求が強い人は、周りから認めてもらいたいという意識が働き、自分がいかに優れているかをアピールしがちです。
さらに承認欲求だけでなく自己顕示欲まで強いと、話に割り込んで自分の話をすることもあります。
いくら相手から認められたいと思っていても、自分のことだけ話していてはコミュニケーションが取れません。
一方的な会話になりやすいと感じる人は、特に注意しましょう。
・恋愛やSNSに依存しやすい
承認欲求が強い人は、恋愛やSNSに依存しやすい傾向にあります。
恋愛やSNSは誰かから認められたり必要とされたりすることも多く、承認欲求が強い人にとっては精神安定剤のような役割を果たすこともあります。
ほどほどに利用する分には問題ありませんが、常にスマホを持っていないと気が済まなかったり、恋愛の相手に依存し過ぎて相手や周りの人に迷惑をかけてしまったりすることもあるので、注意が必要です。
・自分を卑下することが多い
承認欲求が強い人はプライドが高い傾向にあるとご紹介しましたが、逆に自分を卑下する人もいます。
これは、自分を卑下することによって周りから「そんなことないよ」「すごく頑張っているよ」と言ってもらうことを期待しているのです。
そのため、自分をよく卑下する人も承認欲求が高いと言えます。
■承認欲求が強い人との上手な付き合い方
周りに承認欲求が強い人がいると、どう付き合っていけばいいのか迷う方もいるはずです。
そこで、承認欲求が強い人との上手な付き合い方についても解説していきます。
・定期的に賞賛・フィードバックを行う
承認欲求が強い人に対して、定期的に賞賛やフィードバックを行うようにすると良いでしょう。
成果に対してきちんと賞賛を送ることで、その人のやる気やモチベーションはさらに高まります。
フィードバックを行う場合、ネガティブな内容であってもできるだけポジティブな言い回しで伝えるのがおすすめです。
・期待値も込めて目標設定を行う
承認欲求が強い人に対して指示したい場合、期待値も込めて高めの目標設定を行うのがおすすめです。
あまりにもクリアできないほど高い目標設定にしてしまうのは良くありませんが、期待値を込めて少しだけ高く目標を設定すると、やる気が増してクリアしてくれる可能性が高まります。
目標を設定する際には、数字など明確に結果が出るものを指標にすると、さらなるやる気の向上につながるでしょう。
・相手のプライドを傷つけないようにフォローする
もし相手が失敗してしまったとしても、相手のプライドを傷つけないようにフォローする必要があります。
承認欲求が強い人は批判されることに対して拒否反応を示してしまい、ちょっとしたことでも過敏な反応を示してしまうこともあります。
なるべく言葉遣いや表現を選ぶようにして、相手を傷つけないように注意しましょう。
・距離感は一定を保つ
承認欲求が強い人の中には話を盛り、大げさに表現する人もいます。
これは自分のことを認めてもらいたいが故に、自分をより大きく見せるために起きてしまうことです。
もし相手の承認欲求が強いとわかっていたら、一定の距離感を保ちつつ話の内容も真に受けずに聞いていると良いでしょう。
距離感が近すぎてしまうと、相手の言動に振り回されやすくなるので注意が必要です。
今回は、承認欲求とは何か、承認欲求が強い人の特徴や上手な付き合い方についてご紹介してきました。
承認欲求というと悪いイメージを持っている人もいるかもしれませんが、実際には誰でも持っている欲求の1つです。
仕事などに承認欲求の強さを活かすことで、やる気やモチベーションが向上し、成果にもつながるでしょう。
ただし、うまくコントロールしないと人間関係をこじらせてしまう可能性があります。
自身の承認欲求を自覚して、振り回されないようにうまくコントロールしていきましょう。