まさたか
聖剛へ
まさたかはほんま敵やったな、一番キショかった。
ずっと高圧的やしずっと虐待されたしずっと俺を対等に見てくるし。
何回も殺そうと思った。というか殺らな殺られると本気で思った。
でも面白いことにな、
遊びに行くときもまさたかの服勝手に着たりまさたかの私物勝手に持ってったり。いつもまさたかの真似ばっかしてたんは憧れてたからやろな、と思う。
兄弟の中で自分以外の誰かになれるなら即答でまさたかって答えれるもん、今でも。
家族の中で俺の次ぐらいには多角的に物事見れるし俺の次ぐらいには頭やらかいし、俺よりも家族に寄り添える器もある。
どこまでも追いつけそうで追いつかれへん兄貴。
まさたかのこと聞かれたらエースみたいな兄貴って陰で言ってるから恥ずかしいやろけど頑張れ。
ある時までは一番の敵で、ある時からは一番の味方で、過去の贖罪も込めた俺への接し方も全部受け取ってるからもう大丈夫。
まさたかの物を身に着けて身についた感性のおかげで楽しめた。
ありがとう。
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