ゼビア（ティッカー：ZVIA）

＊本記事に記載された内容について正確性を保証することはできません。投資される際にはご自身で改めて調べることをオススメいたします。

ゼビア（Zevia）の概要

ゼビアは高成長を続ける飲料企業で、ゼロカロリー、ゼロシュガー、自然な甘さのおいしい飲料を通じて、飲料業界に変化をもたらそうとしています。

ソーダ、エナジードリンク、オーガニックティー、ミキサー、キッズドリンク、スパークリングウォーターなど、幅広い種類の製品を提供しています。

また、名前が難しかったり、長いことで一般人にはとても発音することができない人工添加物が支配的な状況で、ゼビアはすべての製品で誰でも発音できるような植物由来の成分を利用しているのが特徴です。。製品は、食品、医薬品、量販店、自然食品、eコマースなど、さまざまなチャネルを持つ大手小売業者のネットワークを通じて、米国とカナダ全土で販売されており、現在までに10億缶以上のゼビアが販売されました。

消費者は、製品を実店舗とeコマースの両方のチャネルで購入することができます。ゼビアは当初、米国の自然食品小売店で販売され、現在もトップクラスの地位を維持しています。Stacklineによると、ゼビアは2020年にAmazonで最も売れた炭酸飲料ブランドとなりました。これは、オンラインの消費者から支持されている証拠と言えます。

ゼビアは、過去10年間で売上を大きく伸ばしています。2010年に700万ドルだった売上高を2020年には1億1000万ドルまで増加させており、これは年平均成長率32%にあたります。SPINSによると、2021年5月16日までの52週間で、食品、医薬品、マスチャンネルにおける小売売上成長率は、ゼロカロリーソーダのカテゴリーを上回っています。

出典：SEC S-1 Filing（2010~2020でのゼビアの売上推移）

2020年には約2億4000万缶を販売し、売上高は2019年の8,560万ドルから29％増の1億1,000万ドルに、粗利益は2019年の3,690万ドルから34％増の4,960万ドルに拡大し、粗利益率は2019年の43％から45％へと拡大しました。

出典：SEC S-1 Filing（ゼビアの小売売上高、店舗数、1店舗当たりの年間売上高の推移）

製品の需要は、実店舗とeコマースの両方のチャネルで世界的に増加し続けるとゼビアは考えているため、イノベーション、新製品開発、サプライチェーン能力、マーケティング施策への投資を継続する予定とのことです。

ゼビア（Zevia）のターゲットとする市場

市場概要

世界の液体清涼飲料市場は771億ドルの規模があります。Euromonitorによると、2019年から2025年にかけて複合年間成長率1.4％で成長すると予想されています。この市場は、ゼビアが現在提供しているものと今後提供する可能性のあるものを含む幅広いカテゴリーで構成されています。このカテゴリーには清涼飲料、エネルギー飲料、お茶、コーヒー、ミキサー、子供用飲料、炭酸水、アイソトニック、ジュースなどが含まれます。

世界の飲料業界は、主に古くからある多国籍企業（コカ・コーラとか）のカテゴリーリーダーによって構成されています。砂糖の健康への悪影響に対する懸念の高まり、消費者の人工成分に対する認識、植物由来の代替品の普及などの消費者メガトレンドにより、減糖製品および天然製品の処方を持つ新興ブランドが市場シェアを獲得しているのが現状です。StatistaとBeverage Digestによると、従来の炭酸ソーダの一人当たりの消費量は2010年の約45.5ガロンから2019年には約38.6ガロンに減少し、ゼビアブランドの純売上高は同期間に700万ドルから8,600万ドルへと規模を拡大しています。

競合

• コカ・コーラカンパニー（KO）

• Keurig Dr. Pepper（KDP）

• ペプシコ（PEP）

• ナショナルビバレッジ（FIZZ）

• モンスタービバレッジ（MNST）

• レッドブル

• 新興ブランド

ゼビア（Zevia）のビジネス

出典：ゼビアIR

ゼビアは、ソーダ、エナジードリンク、お茶、ミキサー、キッズドリンク、スパークリングウォーターなど複数の飲料カテゴリーにおいて、1つの統一ブランドでゼビアを販売しています。家族構成や時間帯、利用シーンに合わせて多様なフレーバーやカテゴリーの飲料を提供しています。このことは、（SPINSによる）Natural Enhancedチャネルでの炭酸飲料ブランドランキング1位や、（Stacklineによる）2020年のAmazonでのドルベースの炭酸飲料ブランド販売1位からも証明されています。

ゼビア（Zevia）の財務状況

2021年の販売およびマーケティング費用は2020年と比較して50％以上増加したため、マーケティングの推進を行っているのが明らかです。今後はマーケティング費用をいかに削減できるかが課題となりそうです。

出典：Google Finance

ゼビア（Zevia）へ投資するリスク

• ブランドのさらなる発展・維持のための失敗

• 飲料業界および天然甘味料製品に対する消費者の嗜好、認識および消費習慣の変化、ならびに製品の開発・改良または新製品が市場で受け入れられない場合があります

• 製品の安全性および品質に関する懸念（植物由来の甘味料に関するものを含む）は、訴訟、製品回収、規制当局の取締り、営業費用の増加および製品需要の減少にさらすことにより、事業に悪影響を及ぼす可能性があります

• 競争の激しいカテゴリーでの競争力低下

• 過去に損失を出しており、黒字化を達成できない可能性があります

• 小売業界の状況の変化または主要な小売顧客の喪失

• COVID-19の事業、業績及び財政状態に及ぼす影響

• 有能な従業員の獲得、育成または維持、将来の成長の効果的な管理、あるいは企業文化の維持の失敗

• 価格譲歩、販売促進活動およびチャージバックの結果としての売上高および収益の変動

• 新製品の導入または既存製品の改良の失敗

• 限られた数の第三者供給業者に依存することにより、製品の生産または当社製品の需要に見合うだけの原材料を適時に、 または十分な量を入手できないこと

• 適用される要件を遵守していない場合、政府による広範な規制および執行

• 税金およびその他の費用の支払をZevia LLCからの分配に依存すること