きのこに会いに出かけた。
昨日、森の中はひっそりしていた。
枯葉を払うと時どき顔をだすキノコたちは、美しく可愛らしかったが目当ての食菌ではなかった。
帰路につき森を出ようとした時、オニナラタケを見つけた。いつもならどこを向いてもオニナラタケが生えているのに。今年は何故だか見つからない。タイミングが悪かったのかもしれない。スーパーマーケットに行けばジャガイモをいつでも買えるというように、森に行けばキノコがいつでも手に入るわけではない。
今年はあまりキノコに会いに行く時間がなかった。
オニナラタケは世界で1番大きな生物だという。きっと辺り一面を包み込むように棲息しているのかもしれない。本当は私の足の下にもオニナラタケは息をひそめているのだろう。
多少の毒性をもつ持つ為、20分ほど湯がいて煮こぼし、甘辛く煮詰めてご飯に炊き込むと美味しい。
きのこと言えば今年は若いトンビマイタケやマスタケを見つけてとても美味しかったのが新たな発見だった。
今朝は雨。
木々の枝には色づいた葉が雨に打たれている。