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円安の将来:一発で40円円高になるって?!〜日本を操る影武者米国〜②
みなさん、こんにちは!
米国株式義塾です。「円安の将来 ー日本を操る影武者米国と円キャリートレードー」第2回です。
第一回はこちら
前回は、円安基調が続く理由として、日銀の利上げがわずかであったため、今後も円キャリートレードが続くと判断されたこと、そして日銀が長期国債を買い続けると発表したことがあると申し上げました。
第二回では、円は弱気相場から脱却できるのかなど今後の見通しを、米国の思惑や対中政策も見ながら読み解いていきます。
それでは、早速見ていきましょう!
円は弱気相場から脱却できるのか?
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あくまで個人的な意見にはなりますが、見通しを結論からお話しします。
円を保有している方には頭が痛くなる話ですが、「為替は予測するな、予測できないから」というのが学界の定説です。この定説がありつつもあえて予測するなら、個人的には、米国が基準金利を引き下げるまでは、日本銀行の特別な介入はないと思われ、円安基調が続くと考えられます。
現在、円安を誘発している、あるいは煽っているのは全てアメリカの計画の一部であり、それを日本が非常に前向きに受け入れている状況だと考えているからです。
まず、かなりの部分が私個人の見解であることを前提にお話しします。
日本は金利を上げたくても上げられない。
負債の問題
日本にとって、円安が本当に経済的に大きな問題であったなら、何らかの形で為替レートを調整するために迅速に介入すべきであり、最も確実な方法として、日米金利スプレッドを縮小して逃げてしまった円を呼び込む方法があるはずです。
これをちょっとわかりやすくするために極端な話をしてみましょう。
現在、アメリカの基準金利が5%付近です。 もし日本が突然狂って基準金利を20%に引き上げたとしたら、ドルでお金を預けて、アメリカの国債を買って5%の利子を貰っていた人たちは、なんだこれは!と思って、20%の利子を貰うために、ドルを全部売って、それを全て使って円を買うでしょう。 そうすると、円の需要が爆発的に増えるので、円の価値が上がるはずです。
20%というのはさすがに行き過ぎた数値ですが、とにかくそのようにすればいいはずです。
しかしながら、 日本にはそうはいかない事情があります。
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