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◆「令和7年」は「しちねん」?「ななねん」? 正しい読み方と使い分け

こんにちは。
東京文京区 護国寺 の広報をデザインする会社、株式会社ユー・エス・エスです。

先日、新年賀詞交歓会の司会を務める機会があり、次第に書かれた「令和7年」という文字を見て、ふと「れいわしちねん」と「れいわななねん」のどちらが正しいのか迷ってしまいました。このような数字の読み方、特に公式な場ではどちらを使うべきか悩みますよね。

この記事では、「7」の読み方について、公式な場面と日常的な場面での使い分けを中心に解説します。

なぜ「しち」と「なな」二通りの読み方があるの?

数字の「7」に「しち」と「なな」の2つの読み方があるのは、漢字の音読みと訓読みに由来します。「しち」は音読みで、中国語の発音に基づいています。一方、「なな」は訓読みで、日本固有の読み方です。

公式な場では「れいわしちねん」が推奨

NHKの基準では、「令和7年」の公式な読み方は「れいわしちねん」とされています。主な理由は以下の通りです。

  • 公式な場面での使用: 元号は公式文書や儀式で使用されることが多く、伝統的な音読みである「しち」が適しています。NHKの『ことばのハンドブック』でも、助数詞「年」との組み合わせで「シチネン」が優先されています。

  • 一貫性: 過去の元号でも「7年」は「しちねん」と読むのが一般的です。例えば、「平成7年」や「昭和7年」も同様です。NHKの「行く年来る年」でも、中継先のアナウンサーは「ニセンシチネン」(2007年)と統一して読んでいたようです。

「れいわななねん」は間違い?

「れいわななねん」と読むことが完全に間違いというわけではありません。日常会話や非公式な場面では、「なな」を使っても問題ありません。多くの人が普段「なな」と読んでいるのが実情です。放送の現場などでは、(イチ)と(シチ)を聞き間違えやすいという理由から、「ナナ」も許容されることがあります。

ただし、公式な場面や文書では「れいわしちねん」を使うのがより適切です。状況に応じて使い分けるようにしましょう。

まとめ:言葉の背景を知って、より豊かな表現を

日本語の数字の読み方は一見複雑ですが、その背景には豊かな文化と歴史があります。「令和7年」の読み方一つをとっても、私達の言語に対する理解を深めるきっかけになります。より正確で洗練された日本語を使うために、言葉の背景にある文化や歴史にも目を向けてみましょう。
この記事を通じて、日本語の奥深さに改めて興味を持っていただけたら幸いです。

参考:[2007年」「平成19年」の読み|ことば(放送用語)-放送現場の疑問・視聴者の疑問|NHK放送文化研究所
東海テレビ|空言舌語