【カンボジアフィールド🇰🇭】ここは本当に日本?
日本にいて海外気分を味わえるのは嬉しい♪
旅好きな私は、日本国内の海外を探すのが大好きだ!
神奈川に来たばかりの頃は横浜中華街によく行ったものだ。
そんな私が最近驚いたことがある。
それは用田にあるカンボジアフィールドだ。
私がカンボジアコミュニティに入って日本語を教え始めてから3年。
お家で教えているため、いつも美味しいカンボジア料理をご馳走になる。
でもこの野菜はどこから?
聞いてみると「畑があります!」と。
「えっ?行ってみたい!」と言うと連れて行ってくれることに!
綾瀬市から藤沢市に入ると用田という地域がある。
スリランカ寺院がある地域だ。
※後日お寺の紹介予定。
田んぼが多い地域にカンボジアの畑なんてあるんだろうか?
あっ!あった!
不安に思っていたのも束の間、車が尾道へと入っていくと雰囲気がいきなり海外になった。
明らかに日本の畑では見ない野菜ばかり。
そして私の大好きな空芯菜も。
こんな風に育つのか!とじっくり見学。
これが本場の育て方!
収穫後は出荷するための準備。
カンボジア料理店、タイ料理店、ベトナム料理店などお店に卸したり、カンボジアコミュニティ内で口コミで販売しているという。
またこんな可愛い茄子も🍆
白や黄色や緑と色んな色の小茄子たち。
他にも色んな野菜が。
作業している農家の方がいたので少しお話を聞いた。
一番気になったことを質問してみた。
「日本の野菜ではダメなのか?」
コミュニティに入って知ったことは彼らは普段から自国の料理を食べている。
それは自国を忘れないためもあるが、やっぱり口に合うのは日本料理ではなくカンボジア料理なのだ。
彼の答えはこうだった。
「日本の野菜ではカンボジア料理ではない。カンボジア料理はカンボジアの野菜で作るからこそ美味しいんだ」
そして「ここでカンボジア野菜を作っているが土が違うからか野菜の味は違う。それでもやっぱり作ってカンボジア野菜でカンボジア料理を食べたいんだ」
畑をやっている方々はインドシナ難民として日本に来た。
20年、30年と日本に住んでいる方々が多い。
何年経っても彼らは愛国心を忘れず、しっかりと異国の土地で自分たちのフィールドを作り、食の文化を守っているのである。
私がちょうど畑にいると明らかにカンボジア人ではない夫婦がやって来た。
近づいてみるとスリランカの夫婦だった。
「いつもここで唐辛子を買っている。新鮮でスリランカの唐辛子に似ているんだ。」
まさにこの畑で多文化共生が生まれている。
私は嬉しい反面、自分の視野が狭かったことに気付かされた。
日本にいるから日本の野菜で自国の料理を作れば良い!そう思っていたがそうではないのだ。
彼らは自国を愛しているのだ。
だからこそ少しでも近い味で近いもので作りたいのだ。
衣食住を変えない理由はここにあるのだ。
学びの多い、素晴らしい時間を過ごした一日だった。