榊PUTTERが製品化されるまでの物語Part4

第6章 榊Putterのパフォーマンス

これまで榊putterのこだわりについていろいろとお話ししてきましたが今回はパフォーマンス、つまり性能についてお話ししていきたいと思います。

榊Putterの設計は他のメーカーと大きく違う部分があります。

それはロフトです。

パターを入れる原理は距離感+ライン。意外と単純。

その単純な話なのにパターは毎回入らない。なぜなのか?

それはパターは飛ばしているのでは無く転がしているからです。

パターで同じ場所から同じタッチ、そして完璧なラインに10回連続で打ちだせたとしても10球カップインすることはありません。

なぜならボールは芝の上を転がっているからです。

ゴルフには多くのカテゴリーがあります。ティーショット、セカンドショット、
アプローチ、バンカー、そしてパッティング。

しかしこのカテゴリーの中で唯一転がしているのがパターなのです。

つまりパターは芝の抵抗を受ける為、完璧に打てても必ず入るとは
限らないカテゴリーなのです。


しかし、それでは夢がない。やはりショートパットは確実に入れたい。ロングパットは寄せたい。そんな思いに少しでも近づけるのが今回のプロジェクトなんです

このパターの理屈を理解した上でこのパターを使ってもらえば

あなたのパット数は必ず減ります。

例えば1m〜3mのショートパットを打つとき皆さんは何を考えますか?

”絶対に外したくない”そんな気持ちで打つのではないだろうか?

しかし、そんな気持ちを裏切るかのようにショートパットが外れる。
引っかけてしまった。押し出してしまった。それを続ける内にイップスになってしまう。

その気持ちよくわかります。しかし、本当に引っかけたり押し出したり
してしまっただけなのか?

ラインはあっていたのか?何かに跳ねていないか?

本当にあなたのミスだけなのか?

通常使っているパターにはロフトがある。2°、3°、4°。

しかしなぜパターにロフトがついているのだろうか?転がしているのだから0°でいいのでは?と思う方もいるのでは無いか?

実はパターにはキャリーがある。
パターを打つ時実は数cmキャリーしている。


それはボールが芝の上にある場合ボールの重さによって少し沈んでいてロフトが
無いと上手く転がらないからだ。

そしてインパクト時にロフト角3度か4度の間でインパクトしたい。

しかしそれはプロゴルファーがプレーしているコンパクションの硬い
11ft~13ftの高速グリーンの話。

アマチュアが一般的にプレーするグリーンはコンパクションの柔らかい
7ft~10ftほどのグリーンなのだ。つまりボールはプロのグリーンよりも沈んでいる。

そうなれば当然、ロフトを増やさなければならない。


しかしロフトを増やさなければいけない理由はそれだけではない。

もう一つの理由はボールスピードがトップスピードにどこで達するか?という問題。

ショートパットで外してしまう理由が加速中に芝や砂の抵抗を受けてしまうという事。

ゴルフボールは打つ距離に対して10〜20%の地点でトップスピードに達する。

しかし加速中に抵抗を受けることによりボールの回転や速度にムラが出てしまう。

もちろんグリーンの速さや打ち方によってトップスピードに達する地点は違います。

しかしここで一番考えたい事はどのようにしたら芝などの抵抗を0にして加速させられるか?ということではないでしょうか?

答えは非常に簡単です。

トップスピードに達するまで空中を飛ばせば良いのです。

その為にもアマチュアの方にこそロフトは必要と言えるのではないでしょうか?

榊Putterのスペック

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