Σリーグ観戦記2 なーいんさん編”才ある者の強さと脆さ”
こんにちは、山田 でこ(やまだ でこ)です。
本日はΣリーグ第2戦の感想をお送りしようと思います!
個人的に難しかったところと、素直な心境を書きたいと思います。
もしかしたらこの文面をみてマイナスに捉える人もいるかもしれませんが
そんな感情は一切ありません。批評でもないです。
個人的に自分と大きく選択が違ったところを
掘り下げて触れていこうと思います。
本人には許可を頂いております!
たぶん本人が一番わかっていることを””あえて””文面化しております。
なーいんさんとは
BCCのダブルエースの片割れ
雀魂 魂天8
全体的に守備と読みと大局観が優れていて
1局を通して着順を取りに行くタイプ
打点に対しての嗅覚がとても鋭く
トップ目以外の時の流局時のケイテン率もとても高い
粘り強いタイプのうち手です。
オーソドックスより少し守備に寄っているイメージがありますね。
点棒を持たせたら一番吐き出してくれないタイプなんで
身内で麻雀やったら嫌われるくらい強いです!
はじめに
魂天は強いとおもいますか?
私は誰が何と言おうとこう答えます。
「同じルールで回りを蹴散らしてきたんだから強いに決まってるだろ!」
そうです、魂天は何百人、何千人のポイントを搾取してきた人だけが
なれる段位なんです。
つまり麻雀の勝ち組です。
他の世間一般の麻雀打ちより優れているのです。
だからこそ見える強さと脆さがこの一局に詰まっていました。
だってこの卓には魂天が"""同時に4人"""も集まってしまったんですから
私は違和感に気が付きました。
(あれ?なーいんさん段位と同じ手組じゃない?)
同時に少し不安も覚えました。
なぜなら段位なら100点の手組ですが
それは"""他の分野で大きな差がある為"""
分散の小さい打ち方で順位が取れるんです。
ですが今日の卓は違います。
相手三人は”””勝ち組”””なんですから。
東1局1本場 ねじまき鳥さん視
この打牌をみてねじさんは””分散が激しくても局収支を取る””
心構えができていることがわかりました。
たぶん周りの放銃率がみんな17%とかだったら降りていたかもしれません
そこは本人に聞かないとわからないですが、本気で期待値を積みに来てました。
そして不安が確信に変わりました。
東3局 南家1本場供託2000
東3局 南家1本場供託2000
21500点持ち3着目
4巡目の出来事です。
魚谷選手がMリーグのクライマックスシリーズで
弱気な手組をしてたことを思い出しました。
供託もあり全力で上がりに向かいたいところなのに・・・
天界視点から見るとカン3pが残り2枚
ここが最終系になると和了が少なそうだと感じながら
「頼むから先にピンズ愚形うまってくれよー」と
画面越しにつぶやいてました。
そして9巡目からいきなり場が一転します。
上家の親がダブ東をポンして変則手みたいな切り出しをしています
ダブ東ポン→2s
9sポン→白
前順の白は鳴かず
七対子シャンテンアンコ持ちからポンなら2副露で聴牌濃厚ですね
手出し2sがノイズ過ぎて読むことができません
字牌がらみのホンイツにもターツが足りてないですね
チャンタがまぁぎりあるくらいでしょうか
縦なら高く、横に刺されば安いって感じですね
そしてこの手牌
ソウズの場況がいいですが選択は・・・
細かい話になるのですが
この巡目にション牌の東を切り出してきているトイメンと
副露が入ってないところのドラを切り出してきている下家ですが
どっちの安パイを残すかになります
トイメンのリーチの14sの確率と
下家のリーチの36s69sの確率の比較になります
トイメンのリーチには何の情報もない牌になります
ですが下家のリーチに対しては自分から4sが3枚見え
69sのリーチはこないと考えて
安全度で4sから切り出しそうです
ドラも切り出しているのでめっちゃほしそうな36sをなかせて
捌いてもらう方がいいのかは知りません。
ただ1000点でも下家があがると万直親マンツモでも捲れない点差に
なってしまうんで体感結構厳しいなと思いました。
供託がデカすぎて和了がデカすぎるので、
ギリギリまで楽をしない選択を取りたいです。
いきなり状況一片して緊張感が漂います・・・
相手は自分と同じ一流
全力で全ての知識をつかって叩き潰しに来ます。
そして一番の分岐点
一応ポンテンですが上は聴牌濃厚
下は打7m→6sチー→中で不明ですね
2人に対してカン5pの和了率は上家が全部押してくれるとしても
30%届くか届かないかくらいになります
スルー有利ですね
(踏み込むには、武器が弱いか?)
だが思考をする時間を与えてくれません。
一刻一刻と場が点々と変わるのです。
どうしますか?
まずはトイメンのリーチを見てみましょう
8mと6mがはなれてリーチされてますよね?
想像できる形は5668mとか
ドラが切り出されてなかったんで白を絞ったとか
上家の仕掛けに69mが危ないからしぼったとかいろいろあります
つまり今回の放し切りは
あいだ1順しかないせいでどっちかわかりません。
それじゃあ聴牌を取ったときの価値を見てみましょう
1pは下家の現物なんでトイメンへの危険度だけ考えます
残り筋が
14p47p36p69p
14s
47m
あたりにくい筋
25s
14m
8本(実質6.5本)残ってます
筋12本通された時の無筋28が15%ぐらいの放銃率なので
15%以下10%以上って感じてくれればいいです。
その場合愚形なら大体2500点ぐらいの価値があればチーして
押し得です。これはいろんな統計からわかります。
たぶんなーいんさんが一番わかってます。
麻雀に命かけて打っているので
6mポンの場合はその後にドンドン危険度があがり押せなくなった時に
安パイが足りないのでスルーが安定ですが
今回は
1pを通した後に完全安パイが3枚あります
6巡しのげそうです。
和了打点が5300なので
十分押す価値がある手でした。
そして下家の河を見てください
7mポンから入らなかったのは69sが6枚見えの方あがり9s
チー出しでドラの後なんで関連牌=677mの可能性も十分にあります。
点棒持っていてあまり押し返してくるシチュエーションでもなく
ソウズの上の7788sから仕掛けてる可能性もない。
だってメカZさんですもん、意味不明な手組なわけがないんです。
おりうちも狙えそうな6mじゃないですか?
そういうプラスアルファを考慮してあの一巡勝負するのか見守りました。
数秒ほど思考して止まっている画面
唾をのみました。
なーいんさんがとった選択は・・・
””スルー””
段位戦ならいいかもしれません。
他の培ってきた力が絶対に一般の人には負けないので
ですが相手は何度も言いますけど
””勝ち組””3人、同じ土俵にいる人たちです。
不安の的中と同時に
この選択が後悔にならないか心配になりました
Σリーグの持ち時間は60秒あります
小考する余地はあったのかもしれません。
東3局2本場 供託3000
和了率が10%くらいの手で、周りが早そうです。
ですが、個人的に全力で噛みつきに行くところです。
狂犬になっていいんです、本気で思考できる場なんてなかなかないんですから
東4局 東場
ここらへんでやっと”らしさ”が垣間見れました。
楽してトップを取れない
それは頭ではわかってたはずなのに
中々思考とリンクしてなかったところから追い詰められて
地獄の業火に焼かれる覚悟を見れました
ソウズ全通し+赤5p切りのせいでほぼマンズ待ち
1/2は切れません・・・
でも
やっとなーいんさん”らしさ”が見れました。
もうここからは文句の付け所のない手順になっていきます。
南2局 西家
ここでは絶妙なバランスを見せていきます
こういう中級者が間違えやすいところは絶対に間違えません
点差を考慮した場合1000点で南3になった場合2着も苦しくなる
のどから手が出るほど欲しい牌だが””””ノータイム””””でスルー
完璧にキレキレです、遅いですまじで怒ってます私は
南3局 南場
その躍動にこたえるかのような配牌が来ます。
一つ重なればトイトイ
1つ伸びればホンイツ、四暗刻まで見えます。
ですが無常に響き渡る声
「…リーチ」
何とか本手の聴牌までこぎつけます
ですがこの6mがリーチに捕まり放銃。
”もし”の話になるのですが
この手牌に打点が必要なくて
44456m11p西西西になる未来もあったのかなぁとかいろいろ考えてしまいました。
オーラス 東家
そして最後の親番
いい手が入り
完璧な仕掛けを入れたのですが
このメンツは甘くない・・・
2着目のねじさんのアシストがあり
トップ目のメカZさんから
総括
チームにとっても本人にとっても悔しい1局になったと思います。
麻雀って運ゲーじゃんっておもう一面でもありました。
ですが私の好きな漫画のブルーロックにこんなセリフがあります。
「運」はどこにでも存在するものじゃなく「落ちる場所にいる者にしか舞い降りない」
運を掴むにはちゃんと準備して行動し続けること
らしいです。
何が正しいかは正確にはわかりません。
運ゲーと割り切ってもいいかもしれません。
ですが、悔しさと一緒に後悔が残る1局に感じました。
次回登板時に「運」を掴み取れるなーいんさんを待っています!
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