ランチ放浪記
とある冬の日。
お昼休みが珍しく1時間取れた為
私は外に食べに出た。
いつもは時間がない為、持参したお弁当で済ませることが多いのだがこの日はせっかく時間もあることだしランチタイムとやらを楽しんでみることとしこととした。いやそもそも食事を済ませるという言い方も忙しない話だ。
とは言え、普段外に食べに出ることがほとんどない為に私は職場周辺を彷徨った。
帰りの時間は遅いのでランチ事情は知らないのだ。調べるには店が多すぎる。そして、まよってるうちにも昼休みは無情にも過ぎていく。
蜜を避け入った中華屋さん
そう街中華といった感じのお店で
ランチが破格だ
小栗旬だってCMで炒飯や焼売を町の中華屋さんで食べていたではないか。
そうだ、私もあのCMを。
再現を今日はしよう、うん、誰が何と言おうとそうしよう。私は今日から小栗旬!←
よし、キミに決めた!!
私はポケットモンスターというアニメで見たサトシと同じテンションで店に入った。(設定とは🤔
時刻はお昼時
もう一度言う。
時刻は平日のお昼時。
なぜ2回言ったかって?
それはね?
店内にお客さん1人なのだよ。。。
もうさ?サトシなんて頭の中から消したし華麗にUターン案件じゃない?
そうするとタイミングよく店員さんと目が合うわけですよ、えぇ、タイミングよくね!
しかもめっちゃニッコリしてるやん!
見つかった…
これじゃモンスターボールに入れられるコダックではないか…(ピカチュウではない←
恐る恐るそのまま座った…
電気は付いてない、外が明るく気付かなかった。尚更怪しさが増す。だって元々天井に照明器具ないんだもん!!笑
逆に雨の日とかどうしてるん?笑
まぁ私は小栗旬だから気にしない。
さてランチセットの炒飯を頼むとしよう。
だいたいお店で食べる炒飯にハズレはないからな。ちょっと内装にクセはあるが炒飯食べて帰るだけだ、何の問題もない。
注文済ませ待つ。
おや?
なんだ?この違和感は?
…そうだ、ここのお店はBGMもかかってないのだ!!
中華屋さんといえばラジオのイメージだが
無音
無音の電気なし
クセが強いww
そんなこんなで5分ほど経ちましたが
…来ない。
中華鍋をカンカンする音すら聞こえてこないし私より前に来たお客ですらまだ食事にありつけていない。
非常事態
いやまさに緊急事態宣言だ。
だって今は限られた時間
昼休みなんだもん!!w
頭の中で小池百合子が会見を始めると
前にいたお客さんに何やら料理が運ばれてくる。無論、料理の匂いはここまで届かない。このお店は料理の匂いがしないお店なのかい?それは何かい?特殊技術なのかい?笑
更に何分待ったと思いますか?
そうです、更に10分待ったんです笑
15〜20分掛けて運ばれてきた料理がこちら💁♀️
お分かりいただけただろうか…
付属のワンタンスープがラーメン皿なのが…
そして更にメインの炒飯はこのお皿の底にもこの2倍の量が隠れていることを…
そりゃ時間もかかるわけ…
いやいや違うだろ!!
飲食店だから!!!!笑
そして極め付けは、
味だ。
このお料理にはこんなに量があるのに欠けているもの
味だ。
薄味のエクスタシーなのだ。
卓上には塩も醤油もない。
頭の中で塩の魔人と醤油の魔人が🧞♀️🧞♂️歌ってくれているが現実に魔法が使えない。
肉も入っておらず
茶碗3杯分の炒飯と味のないネギの浮いたスープ、そのくせしっかり辛味のあるザーサイ。
そして何よりiPhoneのこのカメラの写りより何倍か色が薄いのだ。笑
とてもじゃないが完食はできないのに
更に味のない杏仁豆腐まで追加された!!
限界だ。(色々と。
唯一
味がしたのがワンタンスープのワンタン。
中にはプリプリの海老が入っていた。
心が救われた。
ありがとう、海老。
今日の私のランチに花を添えてくれてありがとう、ワンタンの、海老🦐。
お会計した時の店員さん
すごく笑顔だったな…
逆に他のメニューの味が気になってきた
あんなにも味がない炒飯を作れるお店だ。
まだまだ能力があるに違いない。
炒飯、ワンタンスープセット
500円。
私はきっと海老ワンタンに500円払ったのだ。
そしてランチの旅はまだ続く。
※ビールじゃなくて、お茶なんだ、頼む、信じてくれ…。
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