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「耳をすませば」を劇場で鑑賞したの段

イベント概要

【上映情報】

上映日時 2023年2月11日(土・祝)~2月19日(日)  
会  場 イオンシネマ シアタス調布
料  金 全席指定 一般1,100円/小・中・高校生1,000円/幼児900円

映画のまち調布シネマフェスティバル
HP



作品概要

集英社が発行する漫画雑誌「りぼん」にて1989年8月号 - 11月号にて連載されたコミックを原作にし、1995年にスタジオジブリにて制作されたアニメ映画。
1995年07月15日公開
興行収入31.5億円
監督:近藤 喜文(同氏は47歳という若さで亡くなっており第13回ゴールデングロス賞 マネーメイキング監督賞と東京アニメアワード2017 アニメ功労部門 顕彰者を受賞している)

あらすじ

受験を控えた夏休み。読書が大好きな中学生の少女「月島雫」は学校図書館カードでいつも眼にする名前「天沢聖司」なる人物が気になり始める。そんな中、彼女は1人の少年と出会う。彼はバイオリン職人になるという夢を抱いていた。その少年に刺激され、少女は小説を書き始めるのであった。

作品との思い出

初見

上映当時は1歳だったので作品を初めて鑑賞したのは、日テレ金曜ロードショーだったようにように思います。
しかし、幼少期に徳間アニメ絵本で「平成狸合戦ぽんぽこ」「火垂るの墓」を愛読していた筆者はおそらく本作も読んでいたと思います。
小学生の頃は雫のように物語を創作したり思春期含め人生に大きな影響を受けた作品です。


同時上映:On Your Markについて

あらすじ
オゾン層が破壊され危険な太陽光が降り注ぎ、原子力事故により地表が放射性物質で汚染され、人類が地下に住むようになった世紀末後の未来[7]の都市が舞台。主人公のふたりの警官が翼の生えた少女を汚染されたスラムから救出し、空へ帰そうと奮闘する。

Wikipedia

宮崎駿氏は楽曲のテーマの幾度挫折しようとも諦めずに未来へ向かって走る2人を、放射能で汚染される世紀末後の未来を舞台に、CHAGEとASKAをモデルにした2人の警官が翼の生えた少女を救うストーリーで描いていました。
今回、初めて拝見しました。CHAGE&ASKAは筆者が生まれたころ全盛期で
なんとなく楽曲を知っている(「SAY YES」「Love song」など)程度だったので改めて楽曲の良さを理解することができました。1990年代を席巻した理由がわかった気がします。

人生訓

「よし雫、自分の信じるとおりやってごらん。
でもな…人と違う生き方はそれなりにしんどいぞ。」


雫の父の靖也

作中で父親から主人公の雫が高校受験そっちのけで物語を作る際に言われた言葉です。
言葉数こそ少ないですが人生とは何ぞやという真理に近い言葉だと思います。

筆者は日本ではまだまだ個の活躍より集団としての意思決定が優先される場面が多いと感じています。人と違う生き方しようとすることで損をする場面も少なくないと考えています。
作中の30年近く前の日本もそんな時代だったのであろうと思います。

以下、独立行政法人労働政策研究・研修機構よりグラフを借用させていただきました。グラフからわかるように分類不能職は全体労働者の1.4%しかいない。人と違う生き方(違う仕事)は99%近くの人が経験しない理解が難しい
ため共感してもらえないことも多いく、自身の専門性が確立できなければ人に必要とされることもなくなってしまいます。また、自分の意思決定に誰も責任を負ってくれない。こういう事実が作中でいう「しんどい」という言葉に凝縮されています。

職業別就業者数(男女計、就業者数計=6,667万人、2021年平均)

その「しんどい」を凌駕する思い(覚悟)が必要なのだと作品を見るたび考えさせられます。
どんなことにも覚悟が必要なことを素敵な言葉運びで教えてくれます。
立花 隆氏の棒読みっぽいお芝居もまた、昭和のお父さんを想起させすごく趣があります。

感想

甘酸っぱい恋模様のなかに夢に進む爽やかさ、葛藤、馴染みの都下の街並み。
全てが筆者にとっては愛おしい作品です。
間違いなくジブリ作品、アニメ映画作品でTOP10に入るほど好きな作品です。
公開から28年たった今日に劇場の大スクリーンで拝見できたことがとてもうれしく思います。

まとめ

追加席が発生するほど、人気度の高いイベントとなりました。
調布も新宿から電車で20分ほどとアクセスもそこまで悪くないので
ジブリ美術館もバス一本で行けますし、深大寺、鬼太郎商店街などのんびりすることには適した街です。
思い出の作品にゆっくり触れたり、のんびり街ブラする機会があると皆さんも良い休日が過ごせるのではないでしょうか。

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