ロマンスの夜まで徒歩5分
12月8日木曜日。ホテルの窓を覗くと、金鳥山の上に、すでに月が出ていた。双子座の満月。大きな楕円の月を見逃してしまった。ロマンスの夜。神戸国際会館こくさいホールに、宮本さんの全曲カバー曲のコンサートを見に行く。直前の東京公演は体調不良でキャンセルされ、開催が確実になったのは4日前だった。第一声を聴くまで、心配だ。ホテルからおよそ徒歩5分。6時30分。重いドアを2枚開けた。
光の中から、人の形した光が現れる。小林さんを先頭に白い光の塊が現れ、最後にとびきり細い、若い魂が近付くのが見えた。力強く飛んできた声。ジョニーが来たなら伝えてよ、2時間待ってたと。大丈夫。安心した。よし、忘れないうちにメモしておこう。
第一部
ジョニィへの伝言
春なのに
まちぶせ
First Love
赤いスイートピー
September
白いパラソル
化粧
あばよ
第二部
喝采
二人でお酒を
翳りゆく部屋
愛の戯れ
異邦人
ロマンス
DESIRE -情熱-
飾りじゃないのよ 涙は
第三部
あなた
恋におちて -Fall in love-
恋人はサンタクロース
木綿のハンカチーフ
アンコール
冬の花
カサブランカ・ダンディ
多分この順番。全23曲。帰り道、火星を追い越した小さく白い冬の月を撮影している人を何人も見たけど、この夜、神戸で一番人気があったのが双子座のスター、宮本浩次だった。1位が冬の花、宮本浩次で、2位が冬の月。さらに、木星は、宮本さんの月の上にあった。取り急ぎ、ご連絡まで。冬の花だけカバーじゃないね。続きはまた書く。
追伸
ホテルから伸びる海側の大通りは、私が夢で交通事故に遭った後、彷徨った道そっくりだった。あの交差点の辺りで、親切な車に拾われた。会場はまさに、その角にあった。ロマンスの夜まで、徒歩5分。いつか正夢、君と会えたら。