初めての海外旅行は大阪城公園の猫が連れて行ってくれた
学校をサボってよく大阪城公園を散歩した。人間で言えば同い年くらいの猫としゃべった。その会話をシナリオにして、ラジオCMシナリオコンテストに応募したら、金賞を取った。賞金10万円と、副賞は海外旅行。猫が、私を飛行機に乗っけた。憧れのエリック・クラプトンが一日中ギターを弾いていた公園に行った日の夜、ロンドンに帰ってハードロックカフェに行くと、通された席はエリック・クラプトンの展示コーナーだった。星が当たってきてるなと思った。意志を持ってぶつかって行けば、なぜか、同時に向こうからもやって来る。「星が当たってくる」って私は呼んでいる、人生の法則だ。
学校に戻ると、話をしたこともない生徒たちが当たり前のようにやって来て、私と親しくなろうとした。私は別段、普段と変わらない態度で過ごした。それから、猫にお礼を言いに大阪城公園に行ったけど、あの子は見つからなかった。
今では関西弁で話す動物が出てくるコマーシャルがよくあるけど、当時は皆無だったような気がする。あのコマーシャルが走りだったんじゃないの?って思ってる。
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