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世界カワウソの日 その3 カワウソのトレーニングについて

日本にはたくさんカワウソを飼育する施設がありますが、そのほとんどでカワウソに健康管理のトレーニングを施しています。

そのトレーニングの様子やメリットなどを記載していきます。

1.のとじま水族館 コツメカワウソ 歯磨きトレーニング
ヘッダーの写真がそれですが、レベッカさんは毛繕いの毛が歯茎あたりに溜まってしまうことがありそれを放置すると歯に良くないため、 ピンセットで取り除いてもらっていました。
1分程度だったと思いますが、ピンセットを歯茎に当てられても大人しくしている事に感激でした。

2.吻タッチ

吻タッチの時は手が上がるニジ

初歩の初歩なのかもしれませんが、吻タッチの間じっとしていられる、ということはたくさんの事に応用がききます。この時は脇腹を触られるトレーニングもしていましたが、右は良くても左はまだ触られのが嫌だったらしく練習中でした。触れれば怪我や病気がはっきり確認できます。

3.ケージトレーニング

ケージに入ると良いこと(ご飯がもらえる)から喜んで入るササノスケ

ケージに入って、扉を閉められていても大人しくしていられるトレーニング。
災害などのとき、そこまでではなくてもお引越しの時、健康診断で通院する時、歳をとってからお引越しした場合など、無理やり捕まえてケージに入れなくても良くなるので人間にとってもカワウソにとってもメリットしかありません。

4.体温測定トレーニング

寝転がらされても餌を食べ続けるヒダくん

体温測定している写真が見つからなかったので、それっぽいものを。
吻タッチ➡️飼育員の手を動かして手についてくるカワウソの体勢を崩させて寝転がらせる➡️お尻に体温計を入れて測る
手順としてはこんな感じです。
アクアトトぎふ、下田海中水族館でみたことがあります。
体温が測れれば、メスは性周期などの把握に役に立ったり、出産日の予測ができるようですし、体調管理も行えるようです

アクアパーク品川で、トレーニングそのものは見れませんでしたが、その動画が流れていました。


5.触診トレーニング?

真剣に棒を触るユーラシアカワウソ

こちらは吻タッチとほぼ一緒かな。カワウソに棒を触らせてその間に触診を行えるというもの。

6.写真がないけどレントゲントレーニング
サンシャイン水族館やアクアパーク品川では、レントゲンに似たものを作って、その前に短時間じっとして立たせる、というトレーニングをしていました。
アクアパーク品川で流されていた動画でレントゲン撮影のその様子がありました。
レントゲンが撮れると、結石が膀胱に落ちていないか、など確認できます。
アクアパー品川では半年に一度レントゲン撮影しているようです。

アクアパーク品川様の動画より

7.見たことないけど、採血トレーニング
見てみたい...と思いつつ、客の前でなかなかやらないであろう採血トレーニング。
伊勢シーパラダイスさんがわかりやすい動画を作ってくださってました🙏

カワウソなど食肉目の動物は腎臓疾患を抱えやすいので、採血で詳細に知れるのはとても良いことですし、健康な時からデータが蓄積されていれば、体調不良になった時、不調が出ている箇所がよりわかりやすいので対策が立てやすいです。


カワウソは割と頭が良いため、トレーニングも比較的容易らしいです。
やればやるほど健康管理に役に立ちます。
IUCNのカワウソ専門家グループのサイトにもトレーニングマニュアルが載っていますので、かなり推奨されている事だと思います。

しっかり健康管理され、健康に長生きできるカワウソが増えますように。

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