季節味のあるあれこれ、、、
通年つうねんツウネンつうn…….
1年中使えるウールギャバのスラックスなら
4シーズン使用=割る4計算で購入できる、、、。
1年中使えるコットンパンツなら
4シーズン使用・洗濯可能=割る6計算で購入できる、、、。
そんなこんなで秋冬ならメルトン・フランネル、春夏ならリネン・シルク
から避け続けてきた人生でしたがここにきて思わぬ出会いがありました。
そう、『フリース』。
私の中でのフリースは、
あったかい、ただただ暖かい。
それゆえにおしゃれじゃない。
こう決めつけている自分がいました。
なんやかんやこの23年間ダウンの魅力に気づけずにドレスものが正義という頭だったので
フリースも人生で一度も気になったものはありませんでした。
それでも世界的に見てもフリースのものづくりは、かなり評価されている
ものだとは自負しているので
洋服屋として理解しといて損はないと思い、意欲的に周りを見ていました。
そうあったのですよ、身近なところに。
ハイ出ました。
ご存知の方が多いかと思われる"POLARTEC"
簡単にこのメーカーのご説明をすると
1906年にアメリカ・マサチューセッツ州で創業した老舗ファブリックメーカー。登山やトレイルランニングなどの本格的なアウトドアはもちろん、キャンプやタウンユースでも重宝する快適な着心地の素材を多く開発・展開してきたメーカーとして知られている。ポーラテックを語る上で切り離せない存在が世界初のフリース素材「ポーラテックフリース」。今では誰もが知っているフリースは、実はポーラテック社が生み出した素材。
こんなところでしょう。
今では聴き慣れた方が多いと感じる"POLARTEC"ですが
今回のは一味違います。
起毛が低くボアになった表面の凹凸が特徴です。
ポーラテックファブリックの中では同じ重さで比較すると最も暖かい生地
となっています。
そう、軽量かつ暖かい。日常着に欠かせないもの。
しかし自分がフォーカスしたいのはそこではなく、起毛が低くボアになった
表面の凹凸感。
そしてrainmakerならではのシルエット。
高機能ものの良さなんて文字を通して判断しやすい
そこでさらに差別化できるのはファッションにどれだけ富んでいるのか。
まずは、着用感をご覧ください。
いやいや、これはフリースなのか、、、?
そう思わせてくれる一品。
この凹凸感のあるのがPOLARTECのThermal Pro。
ボア感の強いものはアウトドア寄りのブランドで見かけやすく
いい意味でカジュアルなものづくりかと思いますが
rainmakerが手がけてしまうと、ソリッドな印象へと変わります。
原型自体は、ポケットのディテールから
ペインターパンツとお分かりいただけるかと思いますが
この縦落ちの美しさ。ワークの形からは想像できない。
そうそうここなんですよ。
”イージーケア”
便利さとしか認識されづらい
ここのディテールによりこのドレープが生かされたストレートシルエットになっていると思います。
従来のペインターパンツでは、ベルトを通し
ジャスト履きか、やや大きめのウエストをベルトで無理やり締めて
90sのhiphopカルチャーぽく履くのがセオリーと感じますが
イージーケア仕様にすることでシワの入り方が均一化。
それにより、腰回りのもたつきを改善。
結果、どこにもストレスのないシルエットが生まれる。
これにより、見え方がドレスシルエットのものを素材で「カジュアル化」
させたものづくりとも捉えれるのでは。
それに加えて、起毛感の低い凹凸ボア
季節感のあるファブリックにもかかわらず、イージーケアかつ軽量。
これは見逃すわけにはいかないですね、、、。
もちろん、BLACKもございます。
こちらのカラーに関しては色彩による季節感というより
ウォーム感のあるファッブリックにプラスして低い起毛による
スノートップに近い、鈍い光沢感が特徴かと。
それにより、こちらのスタイリングは
縮絨感のあるウール生地のグレーカラーと
凹凸感のあるフリース生地のブラックグレートップ。
巧妙な合わせ方ですね、生地にカラー合わせ
しかし、異素材。
「如何せん、冬生地は履く季節が短いからな、、、。」
その考えは間違っている!
あなたは季節の食べ物が状態も良く食べごろだから意識的に食べないんですか!
こんなことを考えてしまいます。
冬だからこそ冬生地を。
季節に合わせたスタイリングを着ていきたいですね、、、。
UNLIMITED 牛丸