あの日、あの時、あの町で
助かってしまったから。
大きな心の傷を抱えながら、
どうにか今日まで生きてきた。
助かってしまった、なんて失礼だって分かってる。助からなかった命をたくさん知っているからね。それでも、そうでも言わないと抱えきれない苦しさがある。
涙が溢れて、どうにも眠れなくて、ここに吐き出しています。
この日が過ぎ去れば、また穏やかな日々がやってくる。前日の夜がツラくて、この日は一日ツラくて、何年経っても黙祷をしながら涙してしまう。
10代で逝ってしまった友達を想う。
なくなってしまった故郷の景色を想う。
そこで今も暮らす家族を想う。
いつか泣かずにこの日を迎えられるだろうか。
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