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【マッチレポート】国際親善試合:フットサル日本代表vsキルギス代表【2024/09/22】



試合概略と雑感

前説

この試合の2日前に行われた1試合目は序盤に得点できたこともあり終始日本ペースで4-0の勝利。

ということで中1日で再びキルギスとの2戦目。
1試合目はこの遠征メンバーの中での監督の序列のようなものがぼんやりと見えていたが、この試合は出番の少なかった選手にチャンスを与えるような起用になるのか、はたまたあくまでも勝ちにこだわった起用になるのか。

試合概略

この試合のスタートはGKに#2樋口、FPに#3伊藤、#6山中、#10金澤、#11清水の布陣。

大方の予想通りにGKは#1フィウーザから#2樋口に交代。
スタートのセットは1戦目の2ndセットをそのまま起用した形になった。

前半残り15分くらいからしばらくキルギスのペースが続く。
キルギスペースで進む中で先制点はキルギス。
ボールの奪われ方が良くなかった。

前半残り7分。
ボールが挟まって見失った#8堤にボールを探して渡してあげる優しいキルギスの選手。

前半残り4分に1戦目の得点と同様の#7山中の鋭いキックフェイントから日本に得点が生まれて1-1の同点に。

#2樋口は前半で交代。
経験という意味では1試合使ってみてほしかったとは思うけど、攻撃面での貢献がほぼできていなかったので仕方がないかも。
初代表での緊張もあっただろうし、チームとやり方も違うはずでこれで折れずに頑張ってほしい。

後半のスタートも#3伊藤、#6山中、#10金澤、#11清水の布陣。
後半開始5分ほどはキルギスの攻勢が続く。

後半残り14分。立て続けに左CKのチャンスからシュートを放つがゴールならず。

#4橋本が入ると#9本石はあまり降りてこずに3-1の形が多め。
後半からは#1フィウーザをあげてのGK攻撃も試し始める。

追加点をあげたのは日本。
1試合目から違いを見せていたセットがきれいに崩して#6石田が得点。

ラストワンプレーで同点のピンチも#1フィウーザのビッグセーブ。
凌いだ直後にピッチ内で即席の反省会。

なんとか守り切り試合終了。

後説

この試合も1戦目と同様に基本的には2セット回しで、第1戦と似たような組み合わせ。

この試合のセット分けはだいたいこんな感じ。
前半①:#3伊藤(#15樋口)+#7山中+#10金澤+#11清水
前半②:#6石田、#8堤+(#9本石 or #13長坂 or #14新井)

後半①:#3伊藤、#7山中(#14新井)、#10金澤、#11清水(#15樋口)
後半②:#6石田、#8堤、#9本石 +(#4橋本 or #13長坂)

引き続き#5アルトゥールは不出場、それから接戦だったこともあり残念ながら#16南雲は出番なし。GKも#2樋口が前半のみの出場で後半からは#1フィウーザに交代となった。

試合を通して第1戦目と同様で②のセットは比較的うまくいっていた反面、①のセットはいまいちだった印象。

それから#14新井がちょっと使いどころを決めかねていた感じ。
左利きという唯一無二の特徴があるものの、それ以外の部分でどうしてもPIVOとしては#9本石、#11清水に次ぐ3番手。
また、上村、甲斐の辞退によるものか、当初からの計画通りかはわからないものの、ALAとしても起用されたがこちらも決定的な印象は与えられていない。
現在開催されているワールドカップでもゴールを決めきる力の必要性は改めて浮き彫りになっていて、#14新井がペナルティエリア内で結果を出せることは間違いないので、ハマるポジションを見つけたい。

また、敗退したアジアカップでもそうだったように特定の選手や特定のセットに頼ってしまうと、ケガや出場停止などの不測の事態に対応できなくなってしまう可能性が高くなるので、1戦目でうまくいくことがわかったセットを多少崩してみてもよかったのかもなとは思う。
例えば、#9本石と#11清水を入れ替えてみるとか。

まぁ、まだ発足して最初の試合なのでそれよりも勝つことだったり、確実性のあるセットを見極めたりすることに時間を使うのももちろん選択肢としては間違っていないのだけれど。

ただ、就任時の強化方針の中で


■出場時間の確保
代表招集した中、意図的に出場時間を確保し、試合経験を積ませることで、緊急事態への対処をしておく。


といったものが掲げられていたので、少なくとも今回は達成できていないなと。

さて。
今回のキルギス遠征は2連勝と2028年に向けて好スタート。
日本のフットサルに関わる人間みんなが心から応援できる楽しい代表チームでありますように。

試合後のTVインタビュー

インタビュアー:勝利おめでとうございます。この2試合の総括をお願いします。
健介監督:1試合目は早い時間で点が取れたことで少し2戦目とは違った展開になりました。この2戦目のような試合になるということがキルギスの力だと思うので、それを乗り越えて勝つことができたのは非常に満足しています。
インタビュアー:2試合目のキルギス代表は初戦と比べてどのような印象ですか?
健介監督:先ほどお話ししたように、1戦目は試合の流れが我々にとっては少しストレスが少ないゲームになったので、本来のキルギスはこういった力があるということはわかっていた。それを先制されて逆転するという展開で勝利をもぎ取れたということは非常にうれしく思います。
若い選手も非常に多くキルギス代表にいるので日本代表チームはルイス監督が日本にいたときに育てた選手たちがここで躍動しているように、これからルイス監督がより強化を進めてキルギスがもっともっと強くなるということは間違いないと思うので、次の対戦の機会でも勝てるように我々も準備していきたいと思っています。

1stピリオド試合経過

前半残り17:45。日本の攻撃。
#11清水が降りてきてクアトロの構築から右サイドでの#7山中の後ろ足でのパラレラに#10金澤がランニング。
そのままドリブルで縦に一人かわしてシュートを放つがゴール左に外れる。

前半残り17:20。日本の攻撃。
右サイドの#7山中のカットインからのシュートは相手GKがセーブ。

前半残り17:16。日本の攻撃。
左CKからのサインプレー。
#6石田から中央の#8堤へ。堤から中央やや右寄りの#14新井へPIVO
あて。
#9本石が相手DFをブロックしつつ中央のスペースを空けて、そこに回り込むように走りこんだ#6石田へ#14新井からの落とし。
ダイレクトで#6石田がシュートを放つが相手GKがセーブ。

前半残り16:18。日本の攻撃。
左キックインから中央に走りこんだ#14新井がダイレクトシュートも相手GKがセーブ。

前半残り14:18。キルギスの攻撃。
クリアランスからクアトロでの構築。
底辺の#9本石が相手DFに寄せられるとそのまま横パスを奪われて#2樋口と1対1。
シュートフェイントからのひとなめで#2樋口がかわされるが、がら空きのゴールへのシュートはゴール右に外れる。

前半残り13:56。キルギスの攻撃。
右サイドで#7山中がドリブルでかわされ2対1の局面。
セグンドへのパスにスライディングしながら合わせるがゴール左に外れる。


キルギスの得点(0-1)

前半残り13:46。キルギスの攻撃。
前プレでボールを奪われてゴール中央への折り返しで失点。

クリアランスのボールを受けた右サイドの#7山中がトンパから縦突破を狙うが相手DFのプレスにかかりボールを奪われる。
そのまま中央に折り返されてフリーでゴール右上に決められる。
GKはおそらくノーチャンス。
#7山中の取られ方が悪いとはいえ#15樋口ももう少し早めに撤退したかったかも。
その前にラインカットで入ってきた#10金澤のDFがフロート気味になっていたのでシンプルな構築でよかった気が。


前半残り11:49。日本の攻撃。
流れの中だったので#11清水が底辺の珍しい形からクリアランス。
ボールを受けた#7山中が右サイドから中央レーンへドリブルで運ぶ。
PIVO位置から降りてきた#15樋口に相手DFがついてきたことで背後のスペースが空く。
自分のマークがボールウォッチャーになったところで空いた背後のスペースへ飛び出した#10金澤へ#7山中から浮き球のパスが出る。
#10金澤はワントラップでプレスバックしたDFをかわしてシュートを放つがGKがセーブ。

前半残り11:03。日本の攻撃。
左サイドで#6石田が相手のボールをカット。
#13長坂がボールを拾い、前線に走りこんだ#6石田へパス。
#6石田はダイレクトで逆サイドの#11清水へパス。
#11清水のシュートは相手DFがスライディングでクリア。

前半残り10:25。日本の攻撃。
右サイドで#8堤が1対1。
#9本石がPIVO位置から大きく回り込みラインカットからパラレラ。
#9本石のDFはフロートしつつパラレラに対してマンツーマン。
一方、右サイドから中央に侵入した#13長坂のDFはマークを受け渡す素振りで、このマーク交換のミスにより#13長坂がゴール中央でフリーに。
#8堤からのパスを受けた#13長坂のシュートはボールにうまくミートせず。

前半残り8:12。日本の攻撃。
右CKから中央の#8堤へ。
#8堤はシュートモーションから右サイドでフリーの#13長坂へ。
#13長坂のシュートはゴール左に外れる。
自身のDFがボールウォッチャーになってるとみるやそーっとポジションを取り直す#13長坂。


日本の得点(1-1)

前半残り4:04。日本の攻撃。
#7山中がゴール右45度から右足でシュートを決めて同点。

左サイドを#10金澤は縦突破してゴール中央の#3伊藤へ合わせるがタイミングが合わずに相手DFがクリア。
こぼれ球を#11清水が拾うと右サイドの#7山中へパス。
#7山中はワントラップで中に運ぶと左足でシュート、とみせかけて切り返すと利き足とは逆の右足で豪快に決めた。


前半残り3:50。日本の攻撃。
自陣のキックインから中央の#3伊藤を経由して右サイドの#8堤へ。
#8堤は縦の#11清水へPIVO当て。と同時に#3伊藤がフリーランニングでDFを置き去り。
#11清水から#3伊藤へダイレクトで合わせて、#3伊藤がGKと1対1になるがGKが飛び出してセーブ。

前半残り1:25。キルギスの攻撃。
日本陣地での相手のキックインを#2樋口がパンチング。
こぼれ球を拾って#8堤がカウンター、といったところで相手にボールを奪われて入れ替わられる。
ゴール中央10mの位置から放ったシュートはゴール左に外れる。

前半残り1:01。日本の攻撃。
相手の横パスを#13長坂がカットしてそのままシュートを放つが、相手GKがブロック。

前半残り0:08。キルギスの攻撃。
GKからのロングスローをゴール左からヘディングで折り返し、中央で合わせるがミートせずに#2樋口がキャッチ。

2ndピリオド試合経過

後半残り19:35。キルギスの攻撃。
自陣のキックインからラインカットを使って同サイド展開。
#11清水がジャンプして挟みにいったところをワンツーで回避されて、数的不利な状況。
#1フィウーザが距離を詰めてブロック。

後半残り17:31。キルギスの攻撃。
ハーフライン付近で右サイドの#7山中から中央の#3伊藤へのパスが少しずれて逆サイドまで。
これをキルギスにパスカットされてカウンター。
中央に折り返されドリブルでかわされるが最後は#10金澤がスライディングでシュートブロック。

後半残り16:30。キルギスの攻撃。
#8堤がボールを奪われてからのキルギスのカウンターは#4橋本が対応。
こぼれ球をキルギスが拾って中央に展開すると、ワントラップで前を向いてシュート。
これは#1フィウーザがセーブ。

後半残り16:24。キルギスの攻撃。
続くキルギスのCK。
#6石田がブロックされてキルギスの選手がフリーに。
ゴール中央10mの位置からシュートは#4橋本が体でブロック。

後半残り15:08。日本の攻撃。
右サイドからカットインした#8堤がフェイントで相手を揺さぶりながら左足でシュートを放つが相手GKがセーブ。

後半残り14:35。日本の攻撃。
左サイドで相手を背負った#9本石が反転して左足シュートを放つが相手GKがブロック。

後半残り14:08。日本の攻撃。
左CKから#8堤のチョンドンは相手GKがセーブ。

後半残り10:41。日本の攻撃。
左サイドのキックイン。
ブロックコンテニューからフリーになり#15樋口がシュートを放つがゴール右に外れる。

後半残り10:11。キルギスの攻撃。
相手GKのロングスローを#1フィウーザ、#8堤、キルギスの3選手で競り合う。
こぼれたボールをキルギスがつなぎシュートを放つが、#4橋本がブロック。

後半残り8:13。日本の攻撃。
#1フィウーザのすばやいスローから#8堤が単独速攻。
右サイドから中央にカットインしてシュートを放つがゴール右に外れる。

後半残り7:31。日本の攻撃。
#1フィウーザを使ったGK攻撃から、右サイドでフリーの#8堤へ。
#8堤のシュートは相手GKがセーブ。

後半残り6:02。日本の攻撃。
右サイドのキックイン。
#11清水のチョンドンは相手GKがセーブ。

後半残り5:58。日本の攻撃。
左CKから#3伊藤のブロックでフリーになった#11清水のシュートは当たり損ねてゴール右に外れる。


日本の得点(2-1)

後半残り3:15。日本の攻撃。
#9本石とのワンツーから#6石田が得点。

左サイドの#6石田から縦に流れた#9本石へ浮き球のPIVOあて。
#6石田のDFが#9本石を挟みに行ったことで#6石田がフリーでゴール中央へ侵入。
#9本石からのパスを受けた石田が左足で流し込み逆転。
キルギスの#6が何を気にして止まったのかがわからない。


後半残り2:55。キルギスの攻撃。
チョンドンからファーサイドにグラウンダーのボール。
スライディングで合わせようとするがわずかに届かず。

後半残り0:18。日本の攻撃。
#3伊藤とのワンツーで#10金澤が抜け出しGKと1対1もシュートはGK正面でブロック。

後半残り0:06。キルギスの攻撃。
左サイドでの1対1を#14新井がかわされかけたところで#3伊藤がカバー。
#14新井と#3伊藤の間を通されてゴール正面にパスされるがわずかに合わず。

後半残り0:05。キルギスの攻撃。
右からのCK。
中央に蹴りこんだボールが1番の#14新井と3番の#6石田の間を抜けてゴール正面でフリーのキルギスの選手へ。
#1フィウーザがスライドしてきて足をたたんでブロック。
跳ね返りを再度シュートするがゴール右に外れる。

ギリッギリで最後の攻撃をしのいで試合終了。

データ

1stピリオド出場時間

vsキルギス2戦目1stピリオド

2ndピリオド出場時間

vsキルギス2戦目2ndピリオド

フルマッチ


ハイライト



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