【新型コロナ】緊急事態宣言は必要か?

新型コロナの1日あたりの感染者数が過去最多を更新したそうです。

ですが、冷静になって考えてほしい。感染しても発症すらしない人は物凄く大勢いるわけです。

東洋経済のウェブサイトに新型コロナに関するめちゃくちゃ詳しいデータが載ってます。

これで見ると、1日で最も多くの人が新型コロナで亡くなったのは5月8日の49人。新型コロナは発症から死亡までの期間が平均して17日だそうなので、5月8日の17日前、4月20日の感染者数を見てみると、365人。もちろん、これはPCR検査による陽性反応者の数であり、そもそも検査をしていない感染者もいること、また、5月8日に亡くなられた方の全てが4月20日に発症されたわけではないことなどから言っても参考数値でしかありませんが、大雑把に言ってだいたい7人に1人くらいの方が亡くなられていたわけです。

では、最新データではどうでしょうか。11月16日に新型コロナで亡くなられた方は18人。この数値は、ここ最近ではもっとも多い数値です。そして、その17日前、10月31日の感染者数(陽性反応者数)は868人。つまり、およそ50人に1人程度しか亡くなっていないのです。

ただ、この計算方法は、日にちによるバラつきが大きいため、大きな誤差(語的矛盾は気にするなw)が出てしまいます。そこで、一週間の平均を取ってみます。

5月2日~8日の死亡者数は168人。4月14日~20日の感染者数は3520人。死亡率は4.77%。11月10日~16日の死亡者数は74人。10月25日~31日の感染者数は4703人。死亡率は1.57%。つまり、以前より死に至る確率が約1/3程度まで下がっていることになります。

これには2つの可能性が考えられます。

1.新型コロナウイルスが弱毒化している。

2.PCR検査数を増やした結果、以前であれば発見されなかった新規感染者が発見されやすくなった。

私は後者だと思います。

その理由も簡単に説明できます。4月14日~20日のPCR検査人数は、24195人。10月25日~31日のPCR検査人数は130491人。つまり、PCR検査数は約5.4倍に増えてます。

もし仮に4月14日~20日に、当時の5.4倍のPCR検査を実施していたら、この1週間の新規感染者数は1万人を超えていたかもしれない、という予測は、私の肌感覚としても、それに近い気がします。とすると、11月10日~16日の感染者数が10234人でしたので、11月27日~12月3日の死者数は、春のピーク時とほぼ同数の168人前後ではないか、という予想が立ちます。2週間後、私がこの記事を覚えていたら答え合わせしてみたいと思います。

ちなみに、累計の感染者数は118757人ですので、だいたい国民の1000人に1人が感染して、同じく累計の死亡者数は1912人ですので、8万人に1人しか死んでない病気なわけです。

ということは、仮に日本国民全員が感染しても亡くなるのは約16000人という計算になります。ただしそんなに大勢感染したら確実に医療崩壊するでしょうから、実際にはもっと増えると思いますが。

では、どの程度の規模まで感染が拡大しても医療現場が持ちこたえられるか、というと、私は医療関係者でもなんでもないので、正直よくわかりませんが、春ごろに比べたら検査体勢も受け入れ態勢もきっと十分に余力が生まれてると思います。

もしそうだとするなら、まだまだ緊急事態宣言の必要はない、ということになります。

これは余談というか蛇足ですけど、

WHOでクラスターが発生したというニュースです。このニュースを見て「事務局長がPCR検査を受けないなんてケシカラン!」と噴き上がってる馬鹿が大勢いますけど、そもそもPCR検査をしてもウイルスは消えないし、PCRをしても感染は防げません。感染を防ぐには、感染の疑いのある人を隔離するしかないのです。

確かに今までのテドロス氏の仕事ぶりは批判されても仕方ない面は多々あったと思いますが、それはそれ、これはこれ。今回の対応(2週間の自主隔離)という点に関しては、全く落ち度はなく、非難される筋合いはありません。

そもそも、2週間隔離すれば、陽性だろうが陰性だろうが誰にもうつす可能性はないのですから、PCR検査をする必要はないです。逆にPCR検査を受けて陰性だったら自主隔離をしないんでしょうか。もちろんそういう判断もありうるでしょうが偽陰性だった場合は取り返しのつかないことになります。つまり、念には念を期すというのであれば、PCR検査を受けずに自主隔離という選択が正しいのですが、なぜかヤフコメには「念のためPCR検査を受けろ」と言ってる馬鹿が大勢いるんですよね。彼らに科学的思考を求めるのは間違いなのでしょうか。



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