【台湾独立】国際感覚を問われているのはどっち?

 立憲民主党の枝野幸男代表が、札幌市内で開かれた会合で演説し、台湾について「国」や「島国」と繰り返し言及した

おお、やるじゃないか枝野ちゃん。

日本や米国など中国と国交がある国々は台湾を「国」として認めていない。旧民主党政権時代に官房長官を務めた枝野氏の国際感覚が問われそうだ。

ん?誰が枝野氏の国際感覚を問うのですか?

枝野氏は誰から国際感覚を問われるの?

ってか、今、米台は猛接近してますよね。この調子だと、そう遠くない将来、米国が台湾を国家承認してもおかしくないくらいに。

もしも米国が台湾を国家承認すれば、日本や英国、カナダ、EU諸国も追随するでしょう。

そうなったときに、中国は何か対抗手段が取れるでしょうか。

考えられるのは、①台湾を国家承認した国々との国交断絶と、②軍事行動ですが、①を選ぶことは、自ら首を絞め一党独裁体制の終焉を早めることになります。②の可能性はゼロではありませんが、中国は5年以内、遅くとも10年以内には人口減少に転じますので、多くの人命を失う戦争はしたくない。もはや今の中国は、人海戦術を行っていた朝鮮戦争当時のような多産多死型の国ではありません。

結局、中国は台湾が独立しても何もできないと思いますが、しかし全く何もしないとなると民族主義者たちから激しく批判されるでしょうから、中国にいる欧米人や日本人をデッチアゲの罪で逮捕して抑留する程度のことはしてくると思います。でも殺しはしないでしょう。

日米欧が台湾を国家承認したら、次に問題になるのは台湾の国連加盟。中国は「1つの中国」を主張し続けるなら、国連を脱退する以外なくなります。似たような事例だと、韓国は憲法上は朝鮮半島全域の領有を主張していますが、実際には北朝鮮と同時に国連に加盟しており、また北朝鮮の首脳とも何度も会談するなど、北朝鮮の独立を事実上認めています。中国も、「1つの中国」という主張を撤回することはないでしょうが、台湾の独立を事実上は認めざるを得なくなるのではないでしょうか。そもそも、現在でも中国は台湾政府と貿易交渉等を行うなど、事実上外国として扱っているのは周知の事実です。


長々と書いてしまって、何の話を書いていたのか忘れそうになりましたが、このように、台湾が「国」となる日は、今の米中対立がこのまま続くのであれば、そう遠くないと思います。朝鮮半島の統一よりは早いのではないでしょうか。

台湾はこのように、独立に向けての既成事実を着々と積み上げています。こうした国際情勢の変化に鈍感で、50年前の日中共同声明の価値観をアップデートできていない朝日新聞の松尾一郎、榧場勇太、お二方に対してこそ国際感覚を問いたくなるのは私だけではないと思います。

いいなと思ったら応援しよう!