「三浦瑠麗はCMに出るな」 ←ハマコーは?鳥越俊太郎は?菊池桃子は?
日頃から徴兵制の導入を主張している三浦瑠麗さんが、AmazonプライムビデオのCMに出演したことに対して、左派界隈から抗議の声が挙がり、Amazonは抗議に屈してCMを取り下げてしまったそうです。
彼らが常々言っている「政治の話題をタブーにするな」「芸能人がもっと政治を語るべき」という主張は、なんだったのでしょうかね。
これを読んでも、まったく納得がいかない。「徴兵制の導入」という主張を論理的に批判するのであればともかく「傷ついた」というのは、全く意味不明である。「スリーパーセル」発言にしても、日本がスパイ天国であるのは誰もが知る公然の秘密じゃないですか。
これが、氷山の一角にすぎないことは想像に難くないです。
志葉玲さんは、徴兵制の是非については比較的論理的に反論しておられますが、三浦さんのCM出演の是非については何も語っておらず、話になりません。記事タイトルの「主張は適切か?」という記述も、志葉玲さんがタイトルを付けたのかどうか分かりませんが、「主張すること自体が不適切」というのは、韓国など現在徴兵制を実施している国に対しても失礼ですし、何より「政治の話をタブーにするな」という彼らの主張と矛盾します。
こちらはリテラの記事。「政権にコミットする学者のCM出演」が問題なのだそうです。では、こちらはどうなんでしょうか。
かつては、元暴力団員で、元政治家で、核武装を主張しておられた浜田幸一さんが起用されたTVCMもありました。この動画は2002年に出演された「サッポロビール サッポロ生黒ラベル」のCMです。
政権とコミットする元政治家で、なおかつ核武装論者がCMに出てもクレームなどなかったのに、徴兵制論者がCMに出るとクレームがつくのでしょうか?ちなみに、彼の息子さんは自民党の現職政治家ですので、三浦さんと比較しても「政権へのコミット度」は比較にならないほど強いです。
かつて都知事候補にもなった鳥越俊太郎さんは、Wikipediaによると、日本損害保険協会、毎日新聞、アメリカンファミリー生命保険会社、英会話学校Gaba、サントリー『伊右衛門』 、ショップジャパン『トゥルースリーパー』などのCMに出演されておられたそうです。ファンが少ないのか、あるいは私の探し方が悪いのか、動画は見当たりませんでした。
「都知事選に出馬する前の話なのだから問題ない」と反論されるかもしれませんが、2007年にも民主党から参院選出馬の打診を受けており、その後も民進党の候補者のポスターにも登場するなど、政治へのコミット度合いは三浦さんの比ではないように思えます。
また、三浦さんが政府の諮問機関「未来投資会議」のメンバーに入ったことを問題視する向きもあるようですが、だったら、「1億総活躍国民会議」のメンバーでもある菊池桃子さんもCMに出演してはいけないということでしょうか?
かれらはそもそも、この問題の背景にジャーナリズムとCMの線引きの問題があることがわかっていない。
近年、芸能人が報道番組にキャスターやコメンテーターとして多数進出したことで有耶無耶になっているが、本来、報道番組に携わる者が特定企業のCMに出演するというのは報道の公正性を損なう行為だ。実際、かつてはテレビの報道番組などに出演するキャスター、コメンテータはCMに出ないというのが不文律となっており、いまも有働由美子や羽鳥慎一はあれだけ好感度があってもCMをやっていない。
つ鳥越俊太郎。はい論破(笑)
田原総一朗さんもCMに出演されてましたね。
ましてや三浦瑠麗氏はタレントではなく、国際政治学者を名乗り、数多くの報道番組や情報番組に出演し、アクチュアルな政治問題や社会問題についてコメント・解説している立場だ。CM出演などは厳につつしむべきだろう。
「タレントではなく」というのも意味不明です。「タレント」の定義を教えてほしいですね。最近、ワタナベエンターテインメントと契約したことで話題になった岡田晴恵教授もタレントではないと言い張るつもりでしょうか。ましてや三浦さんはどこの大学にも籍を置いておらずフリーランスです。つまり、執筆業やテレビ出演、講演活動などが主な収入源であり、これを「タレントではない」と言い張るのは無理があると思います。「国際政治学者」というのも、単なる自称であり、名乗るために免許や資格を取得する必要があるわけではありません。
それとさ、三浦に限らないけど、保守的な主張をする女性に対する左からの風当たりって、「気がする」とかいうレベルじゃなくて、もう明らかに男性に対するそれよりも強いですよね。それでいて「女性を差別するな」とか言ってるんだから話にならないと思う。
また、左翼に政権を取らせてはいけない理由が1つ増えてしまった。