ShinHori弁護士の歴史観・天皇観に異議あり
面白い動画があったので紹介します。
この動画チャンネルは、政治色の全くない、ただの歴史マニアのチャンネルなのですが、ここで戦国時代の天皇がどういう存在であったかが語られています。
これを見て私はShonHori弁護士のツイートを思い出しました。だいぶ古いツイートなのですが紹介します。
なかなか酷い認識である。そもそも歴史学者でも何でもない一介の弁護士が、なぜこうも自信満々に歴史を語るのかよくわからない。百田尚樹氏も大概であるが、それを執拗に批判しているShinHori氏も目糞鼻糞を笑うではなかろうか。
江戸時代に朱子学が流行したことは皆さんご存じだと思うが、朱子学は別に偉い武家の人達の間だけで流行したのではなく、寺子屋を通じて庶民レベルまで浸透していた。江戸時代の識字率は日本が世界最高だったという説もあるくらいだ。当然、京都や大阪から遠い地方の人達も、寺子屋で天皇のついて学ぶし、寺子屋に通えない貧しい人たちも全く孤独でない限りは寺子屋で学んだ人たちと何らかの交流はあったはずである。
確かに、平和な時代には、天皇のために命を捨てるなんて発想はなかっただろう。しかし、主君のために命を捨てるという発想は少なくとも鎌倉時代にはあったし、赤穂浪士や新選組が人気なのも、そういう思想や伝統の延長線上にあったからだ。
そして、組織の規模が大きくなればなるほど、その忠誠の対象も、より上位の主君になるのは自然な流れである。天皇を忠誠の対象とするようになったのは、もちろん明治以降の教育の影響もあるが、その素地は平安時代末期から既にあったし、江戸時代の朱子学の隆盛はそれを決定的に固めた。だから、明治以降の天皇崇拝も大きな反発もなくすんなり受け入れられたのだ。