衆議院解散は6月以降できない
いやいや、青木理さん、無理ですって。
オリンピックは7月23日~8月8日です。
パラリンピックは8月24日~9月5日です。
自民党総裁選は9月中旬から下旬です。
衆議院の任期満了は10月21日。
解散日から投票日まで、およそ1ヶ月程度必要です。過去最短は昭和58年(1983)の第37回総選挙の際の20日間。ちなみに最長は平成21年(2009)の40日間です。
仮に7月1日に解散した場合、投票日は最速でも7月25日(日曜日)になります。完全にオリンピックと被りますね。
ではオリンピック閉幕後の8月9日に解散した場合はどうでしょう。投票日は最速でも8月29日です。パラリンピックと被ってしまいますね。もちろん、パラリンピックと総選挙を同時にやってはいけないというルールはありませんが、障害者軽視だと批判されかねません。
では9月6日以降は?はい、もちろん自民党総裁選挙と完全にかぶります。
自民党総裁選挙が終わったらもう10月です。このタイミングで仮に解散したとしても、任期満了とほとんど変わらないので、わざわざ解散する理由がありません。しいて言えば、自民党総裁選の鮮度が落ちないうちに解散とか、投票日が11月下旬になると冬将軍が近づいてきますので、コロナが心配だとか、その程度しか理由が思いつきませんね。
もちろん、オリンピック、パラリンピック、自民党総裁選などのイベントと総選挙が重なってはいけないというルールはないので、絶対ではないですが、常識的に考えて7月以降に解散するタイミングはありません。それに、そもそもオリパラが本当に開催されるかどうかもわからないしね。でも、それを言ったら、青木理さんの五輪開催を前提とした予想は意味をなさなくなるわけで。
青木理さんはこの程度の知識もないのに、なんでテレビに出て偉そうなこと言えるんでしょうかね。まさか青木理さん、パラのほうの存在を忘れてたわけじゃないでしょうね。まさかリベラリストが障害者のことを忘れるなんてことは絶対にないと信じたいですが。
ちなみに、日程はまだ決まってませんが、6月下旬から7月上旬にかけて東京都議会選挙があります。公明党は都議選と衆院選が被るのを非常に嫌がりますので、6月解散もないでしょう。
そうなると、解散は4~5月、あるいは任期満了のどちらかしかないように思えます。