憲法改正は案外近いかも?

私は、4~5年前は「団塊左翼が鬼籍に入らないと憲法改正は難しい」「あと20年くらいかかる」と言っていたのですが、それからまだ4~5年くらいしか経っていないのにどうやら世論の風向きは変わりつつある?ようです。

注目すべきはこの部分。

9条を改正して自衛隊の存在を明記することに「賛成」は51%で「反対」の30%を上回った。

なぜ憲法改正に賛成が48%しかいないのに、9条の修正に賛成する人がそれを上回るのかよくわかりませんが、好意的に解釈すれば、「憲法改正に賛成かと聞かれても何をどう変えるのかわからないからYESともNOとも答えられないが、9条だったら賛成」という人が3%くらいいたということだろうか。

ともあれ、51vs30は結構大きな差だ。でかい。賛成派がもしも本当にここまで増えているなら正直まったく予想外だ。

これは新聞社が違うので一概に比較できないが、30vs59で改憲反対派がほぼダブルスコアで勝っていたので、ちょうど賛成と反対が入れ替わったような感じだ。

しかも、かつて「中国の宣伝に加担している」と英ガーディアン紙から名指して批判された毎日新聞がこの数字を出してきた意義は大きい。


昨日、BSフジのプライムニュースに安倍前首相が出演されたそうです。

これは本当にその通りで、そもそもを言うなら日本社会党は1993年までずっと自衛隊は憲法違反だと言っていたのです。しかし細川政権で与党入りしてからは口を濁すようになり、村山氏が首相に就任するに至って遂に自衛隊は合憲だと言ってしまった。これが支持者離れの一因になったと言われているが、じゃあ仮にその後も自衛隊違憲論を主張し続けていたらどうなっていたか。まさに「進むも地獄、退くも地獄」状態だったわけで、自衛隊違憲論を唱える政党が生き残る選択肢はなかったんじゃないかなあ、と思う。要は「すでに詰んでいた」と。

その後、パ翼の防衛ラインは自衛隊違憲論から憲法9条死守まで後退したのだが、彼らの本音は今でも自衛隊は憲法違反。共産党だけは正直に包み隠さず自衛隊は違憲だと言ってるが。

だが、その防衛ラインも、そろそろ維持できなくなってきてるんじゃないか、ということが、今回の毎日新聞の調査ではっきりした。今後も「護憲派」は減ることはあっても増えることはないだろうから、あと何年とは言わないが、どうやら私が生きてるうちに憲法9条が改正される日を迎えることができそうな気がする。まあ、私はあと50年くらい生きる予定だが(笑)。

まあ、平和安全法制にしろ、特定秘密保護法にしろ、対テロ準備罪にしろ、あれだけパ翼が大騒ぎしたにも関わらず、逮捕者1人すら出ず、徴兵制も実施されず、自衛隊が戦争に駆り出されることもなかった。

そしてまた今度は「緊急事態宣言で国が好き勝手に国民を逮捕できる政令が作られる」とか言ってる馬鹿な弁護士が現れたり。おまえらいい加減学習しろよとしか(笑)。

一方で、安倍前首相が提唱した「ダイヤモンドセキュリティ構想」は、QUADと名称こそ変わったもののアメリカ政府に受け入れられ、今や世界戦略の基盤となっている。パ翼は必死に安倍前首相を嘘つき呼ばわりしてきたが、どっちが嘘つきかなんてもう結論は出ている。私には安倍氏が一切嘘を付いてないと断言できるほどの証拠は何もないが、安倍氏一個人の問題に関する嘘よりも、国政や国防に関する嘘の方が罪深いことくらい誰でもわかるだろう。

そして安倍氏がプライムニュースで語った「平和安全法制については憲法論、法律論、ほとんどそれだけの議論だった」という指摘についても、はっきり言って生ぬるいと言わざるを得ない。憲法論、法律論を語るなら、自衛隊と憲法の問題についても踏み込んだ議論をしなければならないのに、野党側はその議論から逃げ回っていた。つまり「憲法論、法律論」さえ、まともに行われてなかったのだ。

そして、議論から逃げ回っていた連中が「立憲主義」を掲げるというのは、何のジョークだろうか。

自衛隊の存在は、明らかに立憲主義に反するでしょうが。

私は、立憲民主党の結党時からずっとこのことを言い続けてきてます。

正直、彼らが立憲主義を掲げたのは悪手だったと思う。いや、もっと言えば、平和安全法制で徹底抗戦に出たこと自体が悪手だった。そのおかげで、細野議員や長島議員など多くの議員が民主党、いや当時は民進党だったな、民進党から流出してしまった。共産党と共闘してはいけない問題で共闘したために、党が壊れてしまったわけだ。結局、その後は安倍政権を政策面から叩く口実を失い、モリカケサクラなど、ひたすらスキャンダル叩きに興じるようになった。野党が国会で政策論争を避けるようになったのだ。しかも、そのスキャンダルも、しょうもない揚げ足取りみたいな問題ばかり。

安倍氏は次の総裁選で菅首相の再選を支持したようだ。「また1年で首相を変えるのか」とも言っていた。これでまた暫く首相の交代はないだろう。そして、もしも3年後に安倍氏の再々登板なら、今度こそ、三度目の正直で、憲法改正を成し遂げる…かもしれない。

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