「選択的夫婦別姓反対」は保守思想か?

まず大前提として、生涯未婚率が2015年の時点で男性24%、女性14%と拡大しており、このデータも既に5年前のものなので、現在ではさらに拡大していると考えられる。

つまり結婚制度は既に半ば崩壊しており、結婚制度に固執していては少子化を止めることはできないと考えられる。

従って、本来の保守であれば、結婚制度を守ることよりも、少子化に歯止めをかけることを最優先に考えなければならないはずである。移民に反対するのであればなおさらだろう。

結婚して子供が生まれた時、両親の姓が違ったら子供がかわいそうという理屈は、そういう常識の下で育った大人の論理であり、両親の姓が異なることが珍しくない環境で育った子供はそんなこと疑問にすら思わないだろう。というより、そもそも子供を産んでくれるだけでも感謝しなければならないのが今の日本国の現状なのだ、贅沢を言ってる場合ではない。シングルマザーの支援も惜しむべきではないと思う。民主党政権は高校無償化したが、高校よりも幼稚園を無償化するべきではなかったか。

どうも、日本の保守界隈は、少子化に対する危機感があまりにも欠如していると思う。

もちろん、選択的夫婦別姓が少子化解消の切り札になるわけではない。目に見えるほどの効果はおそらくないと思う。しかし、結婚の障害が1つでも減るなら、それは惜しむべきではないと思う。

そして、そもそも結婚制度は崩壊途上にあるのだから、既存の結婚制度を守ることよりも、結婚制度が完全に崩壊したその先にあるべき形を、今から考えていくべきだと思う。

おそらく結婚制度を今後も維持し続けるのは難しいと思う。ならば、夫婦別姓を守る理由も特ににないのではないかと思う。

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