相対的評価と絶対的評価(学生の学力問題)

今朝、こちらの記事

を書いたところ、再び反論をいただきました。

しつこくやるようなネタじゃないのは分かってるのですが、私が個人的にムズムズするので、読んでるみなさんには申し訳ないが、やはり言わざるを得ない、私のために(笑)。

ゆとうさんは、絶対的評価と相対的評価を混同しておられると思います。

たとえば、国際間の学力ランキング。

そもそも、「ランキング」という時点で、相対的評価であることは明白です。

日本の相対的地位が下がっている理由として、海外の諸国の絶対的学力が顕著に上がっている、ということが挙げられると思います。特に中国とかね。一般論として、経済力が豊かになれば、学力も向上します。そりゃだって、いくら学問の素質があっても、学校にも行かせられないような経済状況なら、学力が向上するわけがない。

そういう視点で言えば、日本は経済力が落ちているので、絶対的学力も下がっているかもしれない、そういう議論は成り立つとは思います。でも事実は、大学進学率が大幅に向上しています。貧しい人はそもそも結婚しないし子供も持たないので、経済力の低下が必ずしも子供の学力の低下に結びついていない可能性もあります。

順位ではなく得点のデータもありました。得点のデータは「絶対的学力」の推移の指標になりうる可能性があると思います。

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これを見ると、確かに2012年から減衰傾向にあるとは言えるかもしれませんが、じゃあ2006年から2012年にかけて日本の子供の学力は向上していたのか?って言われると、多少はしていたのかもしれないけど、そんなものは誤差の範囲だろう?としか思えません。だいたい、2006年から2012年にかけてなぜ学力が向上したのかも説明がつかないですしね。

あと、これは「15歳の児童を対象」にした調査なので、これで大学生の学力を推し量れるか、というと微妙ですよね。中学までは優秀でも高校でサボって学力ガタガタになった私のような人間はいくらでもいるでしょうし(笑)。あと、もし仮にこれで大学生の学力を推し量れるとしても、このグラフからは3~6年ズレることになりますね。

あと、貴重なアドバイスをいただいたのでお返事させていただきます。

ワイ、noteは遊びでやってるんで"正確性"を心がけて書いてないんですが他人に正確性を求めるならば自分で考えた推論ではなくてデータに当たってからにした方がいいんじゃないかとアドバイスさせていただきますね。

おっしゃることは100%正論ですし、何の反論もありませんが、私が言っていたことは、データの正確性という意味ではなく、言葉の正確性、表現の正確性のことを言ったつもりでした。いくらデータが正確であっても、それを言葉に直すときの言葉が正確じゃなかったら、少なくとも私は個人的に気持ち悪く感じてしまいます。ムズムズしてしまいます。

私の結論を言うと、日本の子供の相対的学力は下がっているが、絶対的学力が下がっているのか、あるいは上がっているのかは、わからない、です。グラフを見る限り、誤差の範囲にしか思えませんしね。

それから、ゆとうさんは現在の大学教育の批判が主眼のようですが、たぶん昔の大学も大して変わらんと思うんですよね。我々が学生だった時代に大学行って一生懸命勉強してる奴なんて、いなかったとは言いませんがそんなに多くはなかったと思いますし、そういう事情は今も昔もあまり変わらないのでは。しいて言えば、現在のほうが馬鹿大学生が絶対数で増えているので、より勉強しない大学生の比率が増えている可能性はあると思います。そしてそうなれば、教授の側も、どうせ講義なんか誰も聞いてないと思って好き勝手なことをやるようになるんじゃないでしょうかね、知らんけど。

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