現行制度なら、事実上、姓を2つ持てる。「別姓か、同姓か」という選択を強いられない。

私は、この記事に対してこうコメントしました。

私は、「現状維持」or「選択的夫婦別姓」の二者択一の議論になっている現状がおかしいと思います。海外はもっと幅広い選択肢がある。日本も改名を自由化するとか、ミドルネームを導入するなど、柔軟なシステムにするべきであり、私に言わせれば、選択的夫婦別姓は、現状維持よりほんの少し選択肢が広がっただけの、自由度の少ない制度だと思います。https://note.com/usk_sato2/n/n0c0ac63a3aff

それに対して、しんちゃんさんから返信をいただきました。

色んな意見があっても良いと思います。
しかし、最後の件は頂けないかな
あと、現行は絶対的夫婦同姓と非婚のどちらかの選択肢しかありません。
選択的夫婦別姓は選択肢として採用されていません。
なのに最後の件で別姓婚賛成のディスりになっていますね。
なんだかんだ言って、選択的夫婦別姓に反対、賛成者に偏見をお持ちでは?
私はそのように感じました。

コメントありがとうございました。

この、太字の部分に、正直私はカチンと来ました。

私はコメント欄でのレスバはしない方針ですので、ちょっとカチンときたときは記事にすることにしています。

まず、第一に、「最後の部分は頂けないかな」とおっしゃられても、何がどういただけないのかが全く説明されておりません。もちろん彼にその説明義務はありません。でも、説明する気がないなら「頂けない」なんて言葉をぶつけてくるのは、ケンカを売ってるようなものじゃないでしょうかね。

もちろん、ケンカを売る自由もあります。そして、私は、売られたケンカは買います。

「最後の部分」とは、この部分ですよね。

選択的夫婦別姓は、現状維持よりほんの少し選択肢が広がっただけの、自由度の少ない制度

何か間違ったことを言ってますかね?事実だと思いますけど。何が頂けないんでしょう?

それに対して「現行制度では」云々、というのは、論点のすり替えに感じました。だって現行制度を変える必要があるという点では、もはや議論の必要はないわけですから、「じゃあどう変えるか」という議論を始めるべきなのは、当たり前じゃないですか。なぜ、選択的夫婦別姓推進論者のみなさんは「どう変えるか」の議論に応じようとしないのでしょうか。最初から答え在りきで突っ走りすぎてはいませんか?

なのに最後の件で別姓婚賛成のディスりになっていますね。

ディスり、というか、批判ですね。「選択的夫婦別姓」よりももっと選択肢を広げる、ということを一切考えずに、「選択的夫婦別姓」のみが唯一無二の解決策だと盲信して、「一丁目一番地」とまで言い放って前のめりになり、海外の事例すらも目を向けず、現行制度でも住民票に旧姓を併記できるようになったり、金融口座やパスポート等にも旧姓を使えるようになったり、旧姓を使い続けることに不便がないよう、ここ数年で大幅に改善されてきた、という事実をまるっと無視して、丸川珠代議員が大塚珠代と名乗ってないことを糾弾したりする人たちを見たら、そりゃ黙っていられません。

はっきり言って、冷静な議論の環境をぶち壊しているのは、選択的夫婦別姓推進派のほうだと思います。

世論調査でも選択的夫婦別姓に賛成する人が圧倒的多数派なんだから、少数派(≒頑迷な右翼)の声なんか聴く必要がない、というオーラがぷんぷんと漂ってくるのですね。

これが「偏見」でしょうかね。まあ、偏見かもしれませんね。

でも、あなたの目に映った私は、私の姿ではなく、左右反対のあなた自身の姿なのではないでしょうかね。

国際化、ダイバーシティ化が進み、日本に定住する外国人が増えている昨今、当然のことながら国際結婚も増えていきます。それなのに「選択的夫婦別姓」だけで、国際結婚に対応できると思いますか?

それに比べたら、「選択的夫婦別姓」は、現行制度と比べても大差ないですし、視点を変えたら現行制度よりも不自由さが増してしまう、と見ることもできます。だって現行制度では旧姓を住民票に併記することができるわけで、つまり、事実上、姓を2つ持てるわけです。どちらか選択を迫られるよりも、両方使えるほうが、良いに決まってる。

「選択的夫婦別姓」を推進している人たちよりも、私の方がはるかにリベラルで進歩的なことを言ってると思うのですが。

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