笛美さんのnoteを読んで感じた違和感。#検察庁法改正案に抗議します
#検察庁法改正案に抗議します のTwitterデモをたった1人で始めた、とされる「笛美」さんが、その思いのたけをnoteに綴っておられるのを見つけましたので、読んでみました。
まあ、正直、違和感と疑問で気持ちがいっぱいになりました。
というわけで、細部にわたるまでネチネチ突っ込んでいきたいと思います。
私は30代の会社員で、広告制作の仕事をしています。ずっと仕事一筋で政治に無関心な人生を送ってきました。2年前くらいから日本で女性として生きるしんどさを感じてフェミニズムに興味を持つようになり、Twitterで発信を始めました。現実世界にフェミニストの友達もいないので、Twitterはフェミニストさん達とつながる貴重な場でしたら。普段から女性の権利や社会問題について話しているので、政治の話をしても全く空気が壊れないコミュニティです。
ここには書かれてませんが、彼女の別の記事に、広告代理店に勤める35歳の女性と書かれていました。広告代理店と言ってもピンキリですので、全てがエリートというわけではないかもしれませんが、とはいえ花形職業であり、きっと笛美さんも高学歴なのではないかと思われます。一方で、高橋まつりさん事件を見てもわかるように、広告業界は今もなお男尊女卑や体育会系のブラック体質が色濃く残っている業界のようです(私は広告業界の内部について全く知らないので断定はしません)。
そんな業界で、20代の頃は仕事一筋でバリバリ働いていたが、30歳を過ぎてフェミニズムに目覚めた。なぜでしょうね。20代の頃は若い女性はもてはやされるでしょうが30歳を過ぎたら徐々に周囲の男性からの扱いがぞんざいになり、男どもは自分より若い後輩女子に群がるようになり、心が折れちゃったんでしょうかね。同僚に心を開くこともできず、SNSで顔の見えない相手と語り合ううちにフェミニストと出会い、そこで気持ちの良いことを沢山言われて、徐々にフェミニズムに染まっていったんじゃないでしょうかね。
どうでしょう、私のプロファイリングは(笑)。さて、いよいよ本文に取り掛かっていきましょう。
国会を真面目に見始めたのは最近のことです。マスク2枚とかお肉券とかお魚券とかGOTOキャンペーンなどの政策が発表され、国民の生活が逼迫しているときにおかしいなと思い始め、初めてまともに国会を見るようになりました。
いやいや、いくらなんでも最近すぎるだろ(笑)。半年ROMれ(笑)。おまえはDr.ナイフかよ(笑)。なんだろうね、なんで「最近まで政治に興味なかった」設定の人が多いんだろうね左翼業界って。
だいたい、お肉券だのGOGOキャンペーンだのといった政策はそもそも発表されてない。単に、そういうアイデアが出ているらしいという報道が出ただけだ。
マスク2枚の配布は、笛美さんのような理解の浅い人たちには評判が悪いが、決して間違った政策ではない。もっとも、もたもたしていたせいで、マスクが国民に行き渡る前に収束してしまった感はあるが。事実、うちにもまだ届いてない。配布方法も郵送じゃなくて、なんかもっとうまいやり方があったと思うんだけどな。例えばポスティングとか。別に全世帯に1軒の漏れもなく配らなければならないという性質のものでもなかったでしょうに。
ただし、彼女の名誉(?)のために言っておくと、彼女のアカウントは11年前に作られた古いものであるにも関わらず、比較的最近まで政治関連のつぶやきはあまり多くなかったので、政治初心者設定は、多少は盛ってるとしても、設定ではなく事実だと思います。
でも国会を見ているうちに、首相や大臣の答弁がちゃんとした答えになってなかったり、コロナ患者の数を答えられなかったり、納得いく議論もせずに法案を通したり・・政治家さんは政治のプロだから任せておけば大丈夫と思っていたけど、疑問を持ち始めました。
そりゃ、コロナ患者の数なんて日々刻刻と変わっていくのだから資料を見なきゃ答えられなくて当たり前でしょうに。てか、政治家の能力を答弁能力だけで決めているご自身の判断力に対して何の疑問も持たないんでしょうかね。
テレビもどこまで信じていいのか分からない中、内閣のおかしな予算配分や政策に市民と同じ感覚で突っ込んでるのが野党の人たちでした。野党の全てを讃えるつもりはないけど、少なくとも「野党はだらしない。仕事してない。」ていうのは当てはまらないのではないかと思いました。
「市民と同じ感覚」(笑)。この人、本当に政治に興味を持ち始めて2ヶ月しか経ってないのかよ(笑)。すごく嘘くさい(笑)。市民て(笑)。
その、市民感覚ってのが、例えばプロ野球の試合を見ながら「監督の采配が悪い、俺ならこうする」みたいなことを言ってる、野球経験のない新橋のサラリーマンの感覚、みたいな話なら、笛美さんの言ってることは正しいと思う。つまり、野党の仕事能力は、「野球経験のない新橋のサラリーマン」レベルってことですね(笑)。
きっと、政治に目覚めるまでの2年間の間にフェミニスト達に色々吹き込まれたんだろうなあ。
ずっと家にいて暇だったので、報道ステーションのワイマール憲法特集の動画を見たり、北海道放送制作のドキュメンタリー「ヤジと民主主義」を見たり、ニコ生の安倍首相の番組を見たり、政治について気になることを調べるようになりました。
テレビのニュースで見るとちゃんと仕事してるように見えるんですよね。私は広告を作る側だからこそ思うのですが、国会での微妙な答弁を演出でカバーしようとしている気も少ししてしまって。テレビもどこまで信じていいのか分からない
えっ笛美さん矛盾してませんか?報道ステーションのワイマール憲法特集も、北海道放送制作のドキュメンタリー「ヤジと民主主義」も、作ってるのはテレビ局ですよね。テレビを信じられないのに、テレビを信じるの?
10万円の給付が決まった時、デモのことは報道もされず、公明党さんのお陰と報道されました。なんかすごく悲しかったんですよね。せっかく声を上げたのにって。
いや、10万円の給付が決まった、バンザーイでいいじゃないですか。誰のお陰とか関係ないでしょ。笛美さんは、給付が欲しかったのではなく、名誉が欲しかったのですか?だったら政治家になるべきでは?
でもいま国民が声を上げなければ、政治は変わらない。どうすれば政治に声を上げたい人が増えるんだろう?
いや、その前に、笛美さんは、政治をどのように変えたいのですか?ただ漠然と「政治を変える」とだけ言われてもそりゃ賛成も反対もできません。
どうすれば政治に声を上げたい人が増えるか?そんなの簡単です。みんながもっと貧乏になって政治に不満を持つようになれば政治に声を挙げる人が増えますよ。
私自身はジェンダー観が昭和のままの「輝く女性」政策や、伊藤詩織さんの事件を揉み消そうとしたという理由から、政府に違和感を持ちました。
おいおい、なんでコロナで初めて政治に興味を持った人が伊藤詩織さんのことを知ってるんだよ(笑)。しかも「事件をもみ消そうとした」と、単なる憶測に過ぎないことを既成事実化してしまっている。
他の批判してる方々も、安保法案や辺野古の工事の強行とか、積もり積もった理由があって政権批判をしています。にも関わらず、それらの背景を知らない人からは理由もなく感情的に批判しているように見えている。
これについては、同じ言葉をそっくりそのまま送り返したいですね。なぜ私たちが「反安倍派」を批判しているのか、その思想的背景とか論理とか、笛美さんは少しでも考えたことありますか?絶対にないでしょ。「あいつらは政府を盲目的に支持している」「あいつらは政権側に付いてマウント取りたいだけ」「マンスプレイニング」としか思ってないでしょ。でもそれ、間違いですから。
そもそも、「その背景を知らない人」「理由もなく感情的に批判しているように見えている」って、どうして断定するのですか?笛美さんは、一度でも左派を批判している人たちが見ている景色を見たことありますか?見たことがない景色がどうして見えるのですか?
でもそのような現実を、いったんは自分の中に受け止めてみました。なぜならそういう認識を持つ人にこそ、政治に関心を持ってもらうことが大切だと思ったからです。
何を言ってるんでしょう。政治に関心のない人が安倍総理の擁護をしたり、左派や野党のことを批判したりするわけがないでしょ。
フェミニズムに興味を持ち始めて間もない頃に、大声を出す系のデモに2回ほど参加しました。
そこでオルグされてしまったんでしょうね。
もしかしたら今の日本は、①日頃から政治にすごく関心がある人の世界 ②これまで政治に発言してこなかった人の世界 、この2つが長らく分断されていたのかもしれない。
はい、完全に間違ってます。分断されているのは①の日頃から政治にすごく関心がある世界の人同士です。
笛美さんの世界観では、おそらく「政治に関心を持てば現政権を支持などできるはずがない。安倍政権を支持しているのは政治に関心のない奴らだ」という考えて凝り固まっているのでしょう。ですが、それは間違いです。
5月3日の回でゲストのせやろがいおじさんが発言されていたのですが沖縄では政治のことを話すのがタブーになっていて、どういう伝え方をするかすごく気にされているらしいです。
「政治のことを話すのがタブー」って言うの、もうやめませんか、なんで忌避されているのかもよく考えずに「タブー」で片づけて思考停止するなら、一生なにも分からないままだと思いますよ。
なぜ沖縄県民が政治を語りたがらないのか、そんなの簡単ですよ。基地賛成派と基地反対派の抗争が激しいいからですよ。笛美さんの世界観ではおそらく「市民には基地反対派しかおらず、基地賛成派という政府工作員に市民(=反対派)がいじめられている」というものなのでしょうが、それ間違いですから。
市民同士が1つの政治課題で対立しているんですよ。
政治に関心がないから政治を語らないんじゃない。政治の怖さを分かってるからこそ、対立に巻き込まれないように沈黙を貫く。そういう人だっているのですよ。
例えば「安倍やめろ」のような強い言葉は敷居が高いと感じる人もいるだろうと。ぶっちゃけ自分も参加したデモだったので心にチクっと痛かったけど、いったんその言葉を受け止めようと努めました。
だったらなんで笛美さんのnoteに「#安倍はやめろ」っていうタグが含まれてるの?
さて、やっと黒川検事長の定年延長問題にたどり着きました。この法案、最初は「別に定年後も働かせてあげればよくね?」と思っていました。でも調べれば調べるほど、政治的思考だけでなく、民主主義レベルでヤバイことのでは?しかもコロナで緊急事態宣言が出ている中で?と不安になりました。
なぜ唐突に黒川さんの話が出てきたのか私にはさっぱりわかりませんが、1つだけ。「調べれば調べるほど」というのは、「自分の力で調べた」のではなく「誰かが言ってたことをうのみにした」だけじゃないでしょうかね。
そもそも、政治に関心をもって2ヶ月の人が自力でそんなこと調べられるはずがない。どうせ、誰かにあることないこと吹き込まれたか、あるいはテレビや新聞や雑誌が言ってることをうのみにしただけでしょう。
笛美さんには耳の痛い話だと思いますが、今回のTwitterデモが原因で、もしかしたらTwitterのトレンドの仕様が変わるかもしれません。なぜなら、一部の勢力によってトレンドが汚染されてしまうと、トレンドが機能しなくなるからです。
笛美さんにとっては、芸能人や、マスメディアにも取り上げてもらって、名誉心は満たされたことかと思いますが、Twitterにとっては、ただの迷惑行為でしかないのです。
最初はいつも仲良くさせてもらってるフェミニストの方々が投稿に反応してくださいました。フェミニスト界隈の人たちは、フェミニズムや政治について誰かが声を上げると応援してくれる空気があるんです。
それ、応援してくれてるんじゃなくて、利用されてるだけだと思いますよ・・・
なにせフェミニズム界隈って、味方でありつづけるうちはすっごく優しいけど、少しでも違うことを言うと、物凄く攻撃してきますからね。いつかきっと、笛美さんもそれを実感することになるんじゃないかと思いますが・・・
どんな声でも出していい
その「どんな声でも」の中には、
安倍政権を擁護する声、
野党を批判する声、
笛美さんを批判する声
も、ちゃんと含まれてますか?
なお、笛美さんのnoteのコメント欄に書き込もうとしたら、ブロックされてました。やはり「どんな声でも」は嘘だったんですね、笛美さん。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?