こういう人がいるせいで改憲派や保守派の社会的立場が悪くなる

正直、腹が立っている。もしもこの人が朝鮮の工作員であれば、そして正体を暴くことができれば、憲法9条の改正がどれだけ捗るだろうか。しかし、残念ながらおそらくこの人は朝鮮の工作員ではなく、単に愚かなだけの日本人であり、もしも万一朝鮮の工作員だったとしても、その正体が暴かれる日は来ない。

在特会の元会長で現在は日本第一党の代表、桜井誠氏にも在日疑惑があるが、多分これも「あのようなヘイト豚は日本人であってほしくない」という願望から生まれたものであって、おそらく事実ではないだろう。

話が逸れてしまったので元に戻すが、冒頭の記事の筆者はフォロワー11人程度の弱小アカウントにすぎないので目くじらを立てる必要はないかもしれない。しかし、DHCの吉田会長や籠池泰典氏など、その手のヘイトを公然と口にする著名人は少なくない。

そもそも、憲法9条の改正に反対している人=在日、賛成している人=日本人、などという単純な図式なわけがない。差別をする人は知能指数が低いということが統計的に言われているが、要するに複雑なことを理解できないから、このように単純化してしまうのだろう。

もしも、彼の言うように、改正に反対している人が全員在日ならば、彼らは人口では圧倒的少数な上にそもそも選挙権を持たないのだから、選挙権を持つ圧倒的多数派の日本人によって、とっくの昔に憲法改正など終わっているはずである。

当然ながら、憲法改正に反対している人の圧倒的大多数は日本人である。

自分と意見の異なる人たちを在日呼ばわりするのは、あまりにも頭が悪すぎる。

もちろん、デモ隊の中に在日の人たちが全くいないわけではないだろうし、一般社会の平均と比べると、もしかしたら在日の割合は高いのかもしれないが、そんなものは、一般社会には僅か0.3%程度しかいない在日がデモ隊の中には3%とか5%とか、そのくらいいる(かもしれない)という程度の話であって、それでも日本人が圧倒的多数であることは変わりないのだ。

彼らが憲法改正に反対する理由は様々だ。憲法9条が日本を守ってくれていると本気で信じている人、憲法改正すると戦争になるという迷信を植え付けられてしまっているだけの人、共産革命を実現するために自衛隊が邪魔になるので排除しておきたい人、労働組合の方針で仕方なく参加している人、中には単に友達に誘われて参加しているだけの人もいるかもしれない。

ただ1つ言えることは、座別をする人の知能指数が低いのと同様に、憲法9条を「平和憲法」だと思っている人の知能指数も低い(これは改憲派の知能指数が高いという意味ではない。改憲派にも知能指数が低い人が大勢いる)。

奥山真司さんがジョセフ・ナイ氏(リベラリスト)とジョン・ミアシャイマー氏(リアリスト)を行っていたが、これは「リアリストのほうがリベラリストよりも優れている」ということを意味するものではない。

リベラリストは、理想や目標や願望を主張することを生業としているので、こういう人たちに未来予測を聞くことがそもそもの間違いであり、理想も目標も願望も人間には必要だ。ただし未来予測はファクトとロジックに基づいて行われるべきであり、ミアシャイマー氏が正確に未来を予測できたのは、単に未来予測に適した思考方法を用いたから、というだけの話だ。

ただし、リベラリストはリアリストの話を聞き入れ、受け入れた上で理想や目標を作らないと、その理想や目標は何の役にも立たないどころか時には弊害にさえなりうる。

Qアノンはまさにその典型で、彼らは「トランプを勝たせたい」という目標を立てるまでは良かったが、「トランプが敗戦した」というファクトを受け入れなかったために暴走した。もしもQアノン信者がファクトを受け入れて4年後の再選を目指していれば、その可能性はまだまだ十分あったが、もう今のトランプ氏にその力はないだろう。

改憲派も同じだ。改憲に反対している人たちの大半は日本人だというファクトを受け入れなければ、ただでさえ難しい憲法改正の実現など夢のまた夢だ。そして、護憲派=在日というレッテルを貼って差別することは、「改憲派=レイシスト」という認識を世間に拡散させ、その結果、保守派がマスメディアで発言する機会が少なくなり、ますます護憲派が幅を利かせることになるのだ。

5/14追記

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