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逆噴射のアレコレ

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#小説

ON YOUR MARK

「どうして俺なんだ⁈」
追っ手に銃弾を撃ち込み、繰り返す。
「どうして俺なんだ⁈」

簡単な仕事のはずだった。
偶然舞い込んできた楽な仕事に妥当な報酬…疑わしいところは何もなかった。
ヤバい荷物でもなかった。
セキュリティは問題なくクリアした。
何より”もう俺は荷物を持っていない”。
この奇妙な追跡劇が始まったのは荷物を届けた後だ。
荷物を狙うのなら、届ける前にいくらでも機会があったはずだ。

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