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逆噴射のアレコレ

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#逆噴射プラクティス

日記帳

祖父の遺品を整理している時、1冊の日記帳が目に留まった。
偏屈でひねくれていた祖父が几帳面に日記をつけていた事に驚き、好奇心から中身を読んでみることにした。

無趣味だった祖父らしく、内容は殆ど無く天気しか書かれてない日も珍しくない。
身内とは言え他人のプライバシーを覗き見る背徳感は徐々に薄れていった。

195*/10/7 くぇむゐゅ

…?
この「くぇむゐゅ」とはなんだろうか。

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石の壁の向こうから

私は部屋に転がる「それ」を呆然と見つめた。
まだ乾ききっていない血溜まりの中に横たわる「それ」は明らかに死体だ。
しかし、この部屋は密室だった。

少なくとも5000年間は。

その間、出入りした者は誰もいない。
地下20mにあるここを掘り当てたのは私だ。
巨大な一枚岩を組み合わせた石室で、他に出入り口はない。

うつ伏せに倒れている彼は現地の粗末な服を着ている。
盗掘者だろうか…?
私の歴

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〈黒い砂漠の地下迷宮〉

⒈ 君は息が詰まりそうなカビ臭さに顔をしかめながら暗い通路を進む。思い描いた冒険生活と現実の落差に悪態をつきながら十字路に差し掛かる。
直進する→7へ 左に曲がる→18へ 右へ曲がる→21へ

⒉ 背後から音を立てて壁が迫って来る。残された時間はわずかだ。君はロープをもう一度確認し、ゆっくり渡り出した。敏捷度でチェックせよ。
成功→36へ 失敗→14へ

⒊ 君はゴブリンから剣を引き抜き、

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ふんどし問答

え〜、一席お付き合い願います。
昔から「十人寄れば気は十色」と申しまして、それぞれ皆さまお気性ってものが違います。
今のご時世、カチカンノタヨウセイ?ってんですか?…人様の心のツボってのは微妙にズレてたりいたします。

あまり褒められた事じゃありませんが、好きなものの事で喧嘩になったりすることもありますな。
でも好きだからこそ、細かいこだわりってのがある。
今度は同じものを好きな者同士で喧嘩にな

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大豪寺勉の孤独な闘い

(ハァ…ハァ…)
嫌な汗がとめどなく流れる。
(なんで…あの時…)
悔やんでも、もう遅い。
(進め…とにかく進むんだ…)
そう、私は今…

腹 が 痛 い 。

この大豪寺勉、自分で言うのもなんだが輝かしい道を歩いてきた。
スポーツ万能、容姿端麗、難関校を常にトップで卒業し、誰もが羨む大企業で出世コースを倍速で歩いている。
そんな私が下着を汚すなど…

閑静な住宅街、駅前のコンビニから

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〈古塔の魔術師〉

──薪の弾ける音が暗闇の中に響く。
俺は愛用の長剣に薄く油を塗り、二、三度軽く振ってから鞘に戻す。
続けて背負い袋の中身を確認する。
ランタン。火口箱。油瓶。金てこ。木槌。楔。ロープふた巻き。乾燥肉。水袋。
全てをまとめて背負い袋に放り込み、手斧を右腰に吊るす。
あちこちを薄い鉄板で補強した鎖帷子が音を立てる。
「たかが田舎道士1人相手に大層なこった」
相棒の声に振り返る。
軽い革鎧に身を包んだ男

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ON YOUR MARK

「どうして俺なんだ⁈」
追っ手に銃弾を撃ち込み、繰り返す。
「どうして俺なんだ⁈」

簡単な仕事のはずだった。
偶然舞い込んできた楽な仕事に妥当な報酬…疑わしいところは何もなかった。
ヤバい荷物でもなかった。
セキュリティは問題なくクリアした。
何より”もう俺は荷物を持っていない”。
この奇妙な追跡劇が始まったのは荷物を届けた後だ。
荷物を狙うのなら、届ける前にいくらでも機会があったはずだ。

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