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おすすめ漫画「聖凡人伝」と「アストロノーツ」

40年ほど前、高校生時代に読んだ漫画。


聖凡人伝


松本零士氏の手による、大人向けのちょっとエッチな漫画。

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主要キャラクターはメーテル、哲郎、佐渡先生によく似た3人組。

安アパートに住む哲郎、同じアパートで「セックスコンサルタント」なる仕事をする佐渡先生。お隣の高級マンションに住むメーテルがなぜか哲郎の部屋の窓に「いろいろな差し入れ」を投げ込み、おまけに夜のお相手までしてくれるという「男のロマン」が詰まったエロ漫画。

松本零士氏代表作といえば「キャプテンハーロック」「銀河鉄道999」「戦場まんがシリーズ」。「男のロマン」という点において氏の一貫性がうかがえる。

松本氏の同系列漫画に「元祖大4畳半物語」があり、こちらは映画化もされている。




アストロノーツ


史村翔(武論尊)原作・沖一作画による漫画。自衛隊パイロットが活躍する「ファントム無頼」のNASA版といえば説明が早い。主人公らがスペースシャトルのパイロット、ミッションスペシャリストとして活躍する。

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スペースシャトルの大気圏突入時のトラブルにより、着陸地点が太平洋のど真ん中になってしまうという緊急事態が発生。主人公(元海軍の凄腕パイロット)が「空母」への着陸を提案するものの、空母の艦長が却下する。

「誰だ、ふざけたことをぬかすヤロウは」

しかしパイロットの名前を聞いたとたん、艦長は考えを変える。

「あの二人ならやれるかもしれない」

このあたりのストーリー展開はまさに「ファントム無頼」。ワクワクが止まりません。


アクション系ばかりではなく、感動的なエピソードもあり。周回軌道上のスペースシャトルでトラブルが発生。NASAは救助用のシャトルを打ち上げるが、搭乗人数の関係でどうしても1人だけ帰還できない。くじ引きで残ることになったミッションスペシャリスト・クリス。地上に戻った主人公らは「俺たちがもう一度飛ぶ!」とNASA上層部に掛け合うが、どんなに急いでも次のシャトル打ち上げには数週間かかる。

「酸素が・・・足りない」

シャトル内に残る酸素はゼロ。クリスは緊急脱出用のカプセルに避難し、宇宙空間をさまよう。カプセルといっても宇宙服と同じ素材で作られた直径1メートルほどの布製球体。最低限の生命維持装置しかついていない。

酸素の消費量を出来るだけおさえ、孤独と暗闇に耐え、ただ救助を待つクリス。しかしクリスは知っている。シャトルが来ないことを。NASAも救助の方法はないと判断する。万事休す。主人公を含む誰もがあきらめたその瞬間・・・



思い出しただけでも涙が出てきました。このエピソードは「アストロノーツ」の中で最高傑作だと思います。


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