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「ハコヅメ」の元上司、今なにしてる?

TVドラマ「ハコヅメ ~たたかう!交番女子~」が面白い。マウンテンメスゴリラの戸田恵梨香さんと、おかっぱチンパンンジーの永野芽郁さんのペアは最高である。2022年にはアニメ放送も始まる。


なお「ハコヅメ」の原作漫画はここで試し読み可能。いくつかのエピソードを無料で公開している。違法サイトじゃないのでご安心を。


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「ハコヅメ」の原作者は元警察官。趣味で描いた漫画を警察広報誌に掲載すべく上司に打診したが、あえなく却下された・・・というエピソードをどこかで読んだ記憶がある。

漫画家志望ではなかったが、掲載却下された漫画原稿を「モーニング」編集部に持ち込み、やがて「ハコヅメ」の掲載が決まると職をあっさりと捨てて「元警察官の漫画家」としてのキャリアをスタートさせたらしい。

書き忘れていたが作者は「泰 三子(やす みこ)」さん。本名では無くペンネームで、顔出しもNG。もしかして「円満退社」でなかったのか?

「ハコヅメ」では警察組織を「ブラック企業」的に扱っている。おそらく作者の本心だろう。ディスっているが、決して批判しているわけではない。ディスる形で警察組織を応援している。

作者が身元を明かさないのは、過去の職場に対する配慮であろう。元同僚から「あのキャラのモデル、俺だろう。モデル料としてメシ奢れ!」と恐喝されるのを恐れているのかもしれない(笑)。

ここで気になるのは「この漫画は広報誌に掲載できない」とした元上司。果たしてその「元上司」は今なにをしているのか?ドラマ「ハコヅメ」を見て、どう思っているのか?

「こんなにヒットするなら掲載しておけばよかった」

と悔しがっているのか。それとも

「載せなくてよかった。おもしろいんだけど・・・あまりにリアル過ぎる。あんなの載せたら上から何を言われるやら・・・」

と安堵しているのか。

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なんにせよ、現場で汗を流す警察官からは拍手喝采であること間違いなし。「ハコヅメ」ほどの応援歌はない。「ハコヅメ」を見て「私も警察官になりたい!」と奮起する若者もいるかもしれない。泰 三子さんを一日署長として迎え入れても罰はあたらないと思う。あ、顔出しNGだっけ。着ぐるみの一日署長って可能なのかな?

唯一の懸念は元上司の、さらに上の上司。いわゆる頭の固い上層部。

「孫から聞いたんだが、なんでもハコヅメってのがはやっているそうだな」
「はい、元警察官が描いた漫画で、ドラマにもなっています」
「こちかめ・・・だったけ?リョーさんみたいなギャグマンガかね?それとも『踊る』系?」
「どちらかといえばこちかめ系です。交番勤務の婦警が男性同僚へ逆セクハラ・パワハラをしたり、捜査本部に詰める刑事に『風呂に入ってないからクサイ』『リーゼントがしょんぼりしている』と暴言を吐いたりして・・・」
「ハチャメチャなマンガだな。やはりリョーさんみたいに拳銃を撃ったり、ハコ(派出所)を爆破させたりするのかね?」
「いえ、ストーリーに関してはシリアス路線です。警察内部の描写はコメディタッチですが、一般市民市民への接し方は模範警察官といえるほどで・・・先ほどこちかめ系と説明しましたが、こちかめには人情話もたくさんあって・・・ご覧になられますか?ハコヅメの原作漫画なら私のスマートフォンで・・・」
「シリアス路線でセクハラにパワハラ・・・それって問題じゃないのか?」
「いえ、この漫画においてセクハラ・パワハラは笑いの要素として描写されているだけで・・・」
「なにを言っているんだ。たとえ漫画であっても、一般市民に誤解を与えるような描写は・・・ん、そういえば作者は元警察官といっていたな」
「はい。ただしペンネームで、本名は公表しておりません」
「やばい、やばいぞ・・・キミ、いますぐ作者の身元を・・・緊急会議を招集してくれたまえ」

といった具合になり、やがては

「警察組織を批判するこんな漫画、有害図書に指定できないのか?」

と真面目に議論し、最終的には誤解がとけて

「誰か、ゴルゴ13の連絡先知らない?機密費で、スイス銀行に振り込んでおいてよ!」

と、オヤジギャクを飛ばして笑っているのかもしれない。馬鹿げた話だが、「踊る大捜査線」や「相棒」に登場する幹部連中ならやりかねない。でも、あんなキャラって実在するの?本物はもっと人望の厚い人格者?

そのあたりも是非、漫画化して欲しい。秦先生、よろしくお願いします。

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