見出し画像

GO TO EAT に反対! Let's GO EAT

GO TO キャンペンーンなるものがあるが、反対である。即刻やめてほしい。

といってもキャンペーン制度のことではなく、その名称。GO TO EAT の 「TO EAT」の部分がどうもしっくりこない。出来れば「GO EAT キャンペーン」にして欲しい。

学校で習った文法的には GO TO EAT は正しい。試験で「GO EAT」と書けば間違いなく X とされるであろう。

画像2

image:独学さま

わかってはいるが、「GO TO EAT 」と耳にするとなんか変な感じ。通常の会話で ” Let's go to eat !"  という台詞を聞いたことがない。普通は

” Let's go eat ! " もしくは  "Let's go and eat ! "


無理に訳せば Let's go to eat ! は「メシを食べるために外出しようぜ」、Let's go eat ! は「メシ食いに行こうぜ」って感じ。

なぜ?と聞かれても知りません。だってそうなんだもん。GO TO TRAVEL も同じ。「旅行にお出かけしましょう」と言われているみたいで気持ち悪い。

そもそも「GO TO キャンペーン」自体が不自然で、政府の公式な会見で「go to campaign」と言うのを聞くと「ん?言い間違いかな。自衛隊は戦争はしないから、選挙か?」と思ってしまう。

ちなみに campaign にはいろいろな意味があるが、政治家が「キャンペーン」といえば普通は「選挙運動」を連想する。参考までに・・・

・The Waterloo Campaign  ワーテルローの戦い
・go campaigning  政治家が遊説に出かけること
・campaign promises 選挙公約
・antismoking campaign 禁煙運動


一連の「GO TO キャンペーン」、おそらく言葉としての響きがいいから使っているのだろうが、公式な固有名詞に英単語を使う場合、英語圏の人が聞いた時にどう感じるかも配慮した方がいいような気がする。

「マイナンバー」に「GO TO キャンペーン」。「私の電話番号」に「選挙活動に行こう」。中途半端な英語は誤解の元だし、誤解を解くための説明がめんどくさい。「個人番号」「お出かけ推進運動」といった日本語の方が簡単に説明できる。言葉としての響きはよくないけどね(笑)


Carly Rae Jepsen - Call Me Maybe

歌詞「here is my number, so call me maybe」(0:30~)
  (これ、私の電話番号。電話してね ♡)



最後に一つ。子供の頃に夢中になっていた「サンダーバード」。オープニングの場面で

Thunderbirds are go!

というセリフがある。中学生になった時、英語の先生に「なんで are go なの?」と質問した記憶がある。先生からは明確な回答が得られなかったので

Thunderbirds are to go! (サンダーバード、出発準備完了!)
Thunderbirds are about to go! (サンダーバード、今行きます!)

の省略形だと勝手に決めつけて自分を納得させていたが、あの時の自分にこう言い聞かせたい。

「Thunderbirds are go! でいいじゃん。かっこいいでしょ?」

英語圏の人が使って問題ない英語なんだから、非英語圏の人は黙って受け入れるのみ。「文法が・・・」と文句を言ってはいけない(ただし試験を除く)。


Thunderbirds are go!今みてもかっこいい。



おまけ

  赤丸の部分が「レモン絞り器」であるのは有名な話。

画像1


いいなと思ったら応援しよう!