解けてくると面白い日本文明の歴史‼️#006
第一章 世界の神話のベースは日本
2-4 中国神話
天地開闢の時代
登場する神々(盤古 ・女媧 ・伏羲 )
①盤古(バンコ) 創世神・元始天王
混沌の中で生まれ身長が1日ごとに伸び、その成長と共に天地が分かたれた。やがて盤古は死に、その死骸は山や海や川や太陽になった。
・第一の妻=伊采女(イウネメ)
子供:青帝青龍王(太郎王子) 春の王(72日間)
さらに青帝青龍王に金貴女を娶らせ
10人の子を産ませた。これが十干である。
・第二の妻を陽専女(ヨウトウメ)
子供:赤帝赤龍王(二郎王子) 夏の王(72日間)
さらに赤帝赤龍王に昇炎女を娶らせ
12人の子を産ませた。これが十二支である。
・第三の妻を福采女(フクウネメ)
子供:白帝白龍王(三郎王子) 秋の王(72日間)
さらに白帝白龍王に色姓女を娶らせ
12人の子を産ませた。これが十二直である。
・第四の妻を癸采女(ミズノトウメ)
子供:黒帝黒龍王(四郎王子) 冬の王(72日間)
さらに黒帝黒龍王に上吉女を娶らせ
9人の子を産ませた。これが九相図である。
・第五の妻を金吉女(???)
子供:黄帝黄龍王(天門玉女)(五郎王子)
72日間を土用として支配させた。
さらに堅牢大神に黄帝黄龍王を娶らせ
48人の子を産ませた。
これが七箇の善日以下の(『簠簋内伝』に記載されている)暦注・節日である。もともと、黄帝黄龍王(天門玉女)と48王子は難産の末に生まれたために、自分らが支配する季節、領地をもてなかった。そのため48王子は男子に変じたり、女子に変じたりと定まるところがなかった。そこで、48王子は自分らの支配領を求め先述の四龍王に謀反を企てた。
17日間続いたこの戦によりガンジス河は血に染まったという。そこで諸神らは協議の末、四季のなかから18日ずつを48王子の父(母)である黄帝黄龍王(天門玉女)に与えることに決めた。
②女媧(ジョカ) 兄弟または夫=伏羲
始めは黄土から自分を真似て人を作った。その後に縄と泥から人間を作り黄土でできた人間と泥でできた人間が混血した。
③伏羲(フッキ)
古代世界にさまざまな文化をつくった。書契や八卦を定め、家畜飼育・調理法・漁撈法・狩り・鉄製を含む武器の製造を開発し、婚姻の制度を定めた。
黄炎の時代
・神農(炎帝)・蚩尤 ・黄帝 ・蒼頡
・有巣氏 ・燧人氏 ・少昊 ・太昊
黄帝と蚩尤が戦争し、黄帝が勝利した。
黄帝は中国領域を統治し、三皇の治世を継ぎ、中国を統治した五帝最初の帝である。
以降、夏・殷・周・秦の始祖を初め数多くの諸侯が黄帝の子孫である。
・炎帝神農(エンテイシンノウ)
医薬と農業を司る神(三皇五帝の一人)
・蚩尤(シユウ)(姓は姜=キョウ)
炎帝神農氏の子孫
魔神のような兄弟が81人
(『魚龍河図・述異記』では72人)
堯舜の時代
堯舜とは、中国古代の名君主堯と、その後継者の舜のことである。彼らの時代は、「堯舜の治」と呼ばれ理想化され、堯の禅譲を「堯舜禅譲」と呼ぶ[9]。堯の父王である嚳なども、この時代区分に含まれる。
四凶(渾敦 饕餮 窮奇 檮杌)
四罪(共工 鯀 驩兜 三苗)
羿禹の時代
・羿(ゲイ)
帝夋と妻の羲和の間の太陽となる10人の息子が空にいっぺんに現れた。
灼熱地獄となった地上を救うため、天から派遣された羿は1つを残して9の太陽を射落とした。これにより地上は再び元の平穏を取り戻した。その後も羿は、各地で人々の生活をおびやかしていた数多くの悪獣(窫窳、鑿歯、九嬰、大風、修蛇、封豨)を退治し人々に英雄とあがめられたが、妻の嫦娥(姮娥とも書かれる)に裏切られ、最後は弟子の逢蒙によって殺される悲劇的な英雄である。
・禹(ウ) 夏朝の創始者
黄河の治水を成功させた
父は鯀(こん)
『漢書』律暦志によると鯀の五世の祖
五帝の一人(帝顓頊)
黄帝の雲孫(八世の孫)
その他神話に登場する神々
・相柳・神仙・西王母・祝融
これらについては、別伝で説明します。
神話を伝える古典資料
山海経・水経注・書経・九歌・史記・礼記・楚辞・呂氏春秋・国語・春秋左氏伝・淮南子
中国時代年表