ウシゴメは レポートに しっかり かきのこした!【ワイルドエリア2024雑記】
こんにちは、usigome62です。
2024年11月16,17日に福岡市の舞鶴公園で開催されたポケモンGO(以下「ポケGO」)のリアルイベント、「ワイルドエリア」に参加してきたので、その感想です。
23,24日を含めた攻略情報はありません。個人の雑記です。
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基本的には、「ポケモン最高!ナイアンティックありがとう!」という内容の記事です。興味ある方はお付き合いください。
筆者は、ポケモン赤緑世代であり、原作は全てプレイ、ポケGOはリリース日から8年以上毎日プレイしており、いわゆるベテラントレーナーの部類に入ると思います。
ポケGOのリアルイベントは、(チケットの抽選に外れたり日程が合わなかったりで)初めての参加でした。
居住地である地元福岡市での開催、おそらく生涯一度きりだろうということもあり、チケットを購入し、満を持して参加しました。
イベントの詳細については割愛しますが、今回のイベントの主な目玉は①ポケGO初実装のエレズン・ストリンダーの孵化&レイド(通常・キョダイマックス)そして背景②コスチュームカビゴン③ディアルガ・パルキアの背景④つよいポケモン(サイズ大&個体値13以上)だったと思います。
はじめに、イベント当日に至るまでに感じたことを書いていきます。
僕は基本的に博多~天神エリアで仕事をしている関係で毎日このエリアをポケ活がてら歩いているのですが、開催1週間ほど前から急激に盛り上がってきていたのを肌で感じていました。
博多駅の一番目立つ場所にカビゴン、ピカチュウ、ストリンダ―のフォトスポットが現れ、福岡空港にはターミナルと地下鉄を繋ぐメインの吹き抜けに巨大な垂れ幕、そして到着口にはポケGOのワイルドエリアのフォトスポットが出現し、ポケモンファン以外の一般の通行人にも「今度福岡でポケモンの何かがあるらしい」ことが十分伝わるようになっていたと思います。
1か月ほど前の西日本新聞(福岡で圧倒的シェアを誇る新聞)にも、ワイルドエリアの広告が掲載されていました。同紙を定期購読している僕の親(もちろん非トレーナーである)も新聞を通じてイベントの存在を知り「あんた、今度こげなとが舞鶴公園であるとね?」と聞いてきたほどでした。これのおかげで当日の子どもの世話を両親に頼みやすかったのは間違いなくありましたね。
また、イベントが近づくにつれて、福岡在住のトレーナーたちが各々の知っている情報(現地情報、観光スポット、オススメの店や土産など各種)をSNS経由で発信している流れをリアルタイムで目撃して、非常に温かな気持ちになりました。
これは各種メディアで福岡出身のタモリさんや華丸大吉さんたちもよく言われていますが、福岡県民は特に「他の地域から来る観光客に、あれこれ福岡のことを教えたがる傾向が強い」という特徴があります。これは、県民の郷土愛が異様に強いことから「せっかく来てくれた人にも、福岡を好きになって帰ってほしい」という気持ちが背景にあるから、というのが通説です(僕もこの見解を支持します)。
僕自身がイベントに参加したのは日曜日のみですが、金曜土曜と博多の街で過ごす中で、ポケモントレーナー(と見てわかる人たち)が急激に増え、それぞれの推しポケのぬいぐるみやシャツ、グッズなどを身に着けて楽しそうに歩いている姿はとてもほっこりしました。
大人が推しポケグッズを胸を張って持ち歩ける時代、本当に幸せなことだと実感しますね!
「推し」について書いた過去記事は↓
日曜日は、会場付近のポケモントレーナー人口の濃さは、まるでリリース当初の社会現象を巻き起こした大流行の頃を思い出すものであり、会場に向かう雑踏の中で1人感動していましたね。
そして、普段は凛とした佇まいでそびえ立つ福岡城址の石垣の横にポケGOの幟が鮮やかにたなびいているのを見た瞬間、言葉にできない心の震えに襲われました。
大げさかもしれないけど、僕の日々の定番ポケ活コースである舞鶴公園が日本全国、いや世界各国からトレーナーが集まってくる夢舞台の会場になっている、という事実は、まさに夢を見ているようでしたね。
ところで、ポケGOがリリースされた当初に、僕が個人的にいいなぁと思っていた仕様が「出現ポケモンは移動しない」「ポケモンの取り合いが発生しない」の2点です。
どういうことかというと、おそらくですけど、現実にポケモンという生き物が存在するとすれば、例えばアニメのポケモンをイメージしてもらえたらいいと思うんですけど、ピカチュウというポケモンが野生で出てきたとしますよね。
この子は、逃げたりこちらに向かって来たり、人間であるトレーナーに反応して何かしらの動きを起こしますよね。つまり同じ場所に留まっていることはないでしょう。そして、あるトレーナーがこのピカチュウをゲットすることに成功したとしますね。当然、このピカチュウはあるトレーナーに所属することになり、他のトレーナーが出会うことはできなくなります(逃がすことは考えないものとする)。
「ポケモンをリアルの世界に」というのがポケGOの元々のコンセプトだとしたら、ゲーム内の地図上に出現した野生ポケモンが時間経過に連れて移動する、とか、あるトレーナーが先にゲットしたポケモンは他のトレーナーのゲーム内からも消えてしまう、という面でのリアルが実装されていてもおかしくなかったと思うんですよね。
(もちろん、一定の時間が経過すればマップからポケモンが消失する仕様であり、ポケモンが逃げたように見える仕掛けにはなっていますが。)
でも、ナイアンティック(以下「ナイアン」)はそうしなかった。
これ、本当にすごいことだと思うんですよ。
「その場所に行けば、誰でもそのポケモンに出会えて、1人1回ずつ平等にゲットするチャンスを得られる」という点が、リリース日から今日に至るまで、ゲームの根幹として貫かれているわけです。
細かいことを言えば、トレーナーレベル(TL)が低いうちは出現ポケモンの強さ(個体値)が変わるという点はありますがそこで出会えるポケモンの種類は一緒ですし、一定TL以上のトレーナーには全く同じ個体値のポケモンが出現する、という点は初期から変わっていませんね。
リリース初期の頃、「○○ダッシュ」と呼ばれる、ラプラスやラッキー、カイリューなどのレアポケモンの出現情報が流れたときに近隣のトレーナーがその場所に大集合するポケGO名物も、こうした「誰もが平等にそのポケモンと出会える仕組み」だから実現した、と言えます。
これが、もし最初にゲットした人、あるいは先着○名がゲットした段階で消える、とかの妙なリアル感の追求がなされていたら、こんなに和気藹々と情報共有がなされる世界にはなっていなかったでしょう。
つまり、同行者や近くにいる友人知人、さらには全く知らないトレーナーにも「あそこに行けばラッキーに会えるよ」と教えてあげることが相手のプラスになる、という世界なんですよ。これって当たり前みたいになってるけどすごいことじゃありませんか?
僕は、長年のポケGOライフの中で、それこそまだ右下のニアバイ機能(近くにいるポケモン)が最寄りポケストップで表示されず、当てもなくエリア内を走り回っていたあの頃に「もしかしてゼニガメですか?そこの角曲がった○○寺のとこ行けば出ますよ」と教えてくれた知らないお姉さんや、ダンバルのコミュニティデイで「そこのCPxxx、100パーだからね」と声をかけてくれた見知らぬおじいさんトレーナーのことを今でも覚えていますし、心から感謝しています。トレーナー仲間から受けたそういう無償の優しさを他の人にも繋いでいけたらな…と思います。
人に情報を惜しまずに与えることがwin-winになる世界、これがポケGOの良さだろうなと個人的には考えています。
さて、話をワイルドエリアに戻していきますが、先に挙げたいくつかのイベントの目玉の中で、やはり多くのトレーナーの 射幸心を煽った 心を躍らせたのは間違いなくコスチュームカビゴンの野生湧きだったと思います。
カビゴンが人気ポケモンだからでしょうが、野生湧きもタスクも明らかに絞った調整をされていて、高個体や色違いを求めてたくさんのトレーナーが奔走していたようですね。
今回僕が興味深いなと思ったのが、いわゆる「カビゴン100ダッシュ」という現象についてです。
個体値100(攻撃・防御・HPいずれも最高個体のポケモン)を運良くゲットしたトレーナーがその情報を発信し、それを知った他のトレーナーたちが現地に集合する、というものです。
この情報共有については、SNS、LINEグループ、Campfireなどのいくつかの手段があり、もちろん運にも左右されますが、こうした情報収集手段を駆使することによって、高個体ポケモンに出会えるチャンスを増やすことができます。
※補足 「Campfire」について
ナイアンがリリースしているアプリ「Campfire」というものがあります。簡単にいうと、ポケGOを含めたナイアンのアプリのプレイヤー同士の交流がCampfire上で行えるというプラットフォームです(これ自体が使いやすいかどうかは今回議論しない)。
自分のゲットしたポケモンの情報(時間、位置情報、個体値)を、簡単な操作で他のトレーナーに通知することができます。
ワイルドエリアでも、「つよいポケモン」を中心に、高個体(100)通知が定期的にトレーナー間で共有され、特に人気ポケモンの通知では多くのトレーナーが現地に急行する現象が発生していました。
ワイルドエリアの舞台となった舞鶴公園には、イベント区画であるエリアに隣接した陸上競技場があり、17日(日)には、ここはポケモンと関係ない陸上競技に使用され、ポケGOプレイヤーと完全に切り分けられたエリア扱いになっていました(ゲーム設定上どのようになっていたかは未確認のため不明)。
あるとき、入場不可なはずの、競技場の中央に突如としてカビゴンの100通知が共有されました。
通常であれば、競技場の外側からはポケモン捕獲範囲が届かないため、ここにいるカビゴンをゲーム画面に出現させることは不可能です。
これって、ふと思い出したんですけど、ポケモンの原点なんですよね。
普通にプレイしていたら行けないはずの場所にアイテムがあったり、人がいたり、洞窟の入り口があったり、ポケモンがいたり。
見えているけど届かない、そういうときにポケモンの力を借りたり、アイテムを使ったり、人からヒントを得たり、そういう工夫をして様々な壁を乗り越えて、僕たちはポケモントレーナーとしてレベルアップしてきたんですよね。
柵の向こうに何かある、ってポケモンをプレイしていたら山ほどでてきたシチュエーションですよね。
これを、大人になってからリアルで体験できたことがものすごく嬉しかったです。
ここでは、柵の外のうちカビゴンが一番近くになる場所まで移動して、パルキアの「あくうせつだん」を使い、出現ポケモンのエリアを拡張することによって、無事に競技場中央のカビゴンを触ることができるようになりました。
この手法は、このカビゴン通知が来た直後にSNS上で周知され、多くのトレーナーが貴重な100カビゴンをゲットすることができていました。
僕はたまたまこの近くにいたので現地に急行し、ゲットチャレンジ後に続く方の邪魔にならないように移動しましたが、本当にたくさんのトレーナーがこの場所を目指して走ってきていた姿は胸が熱くなるものでした。
現地でも「カビゴンいる?届く?」「パルキアいたら使ってください」というような声掛けが行われていて、見知らぬトレーナー同士がレアポケモンをゲットできるように呼びかけ合っていて、とても感動しました。
「おお!」という男性の声と同時に周りの人たちが拍手をしていた光景も遠くから目にして、おそらく色違いを引き当てた幸運の持ち主だったと思いますが、こうした誰かの幸運を見知らぬ周りの人たちも一緒になって祝福していた光景、僕は生涯忘れることとはないと思います。
上に書いたように、「誰もがその時間にその場所に行けば、同じポケモンをゲットできる」というポケGOの仕様は、「誰でも自分自身のゲームの中では主人公である」という、当たり前だけどとても尊いことに改めて気づいた瞬間でした。
ポケモン原作では、誰もが自分自身の分身を操作して、笛を吹いてカビゴンを起こしたりふたごじまの最奥でフリーザーに出会ったり、ハナダの洞窟の最深部でミュウツーを捕まえたり、自分自身が主人公として冒険をしてきたじゃないですか。
これ、アニメとかだと誰かが伝説のポケモンをゲットしたら他の人にはそのチャンスがないですよね。
レイドバトルでもそうですけど、倒すときは「みんなで協力して1体のポケモンを倒す」んですけど、その後のゲットチャレンジはみんなに1体ずつ配られるじゃないですか。
この世界を作ってくれて僕たちに体験させてくれているナイアンに本当に感謝したいですね。
カビゴンに話を戻すと、
「みんなで、そこにいる100カビゴンを捕まえて、福岡までやってきた記念のお土産として持って帰ろうよ」という優しさの連鎖が、そこにあったんですよ。
「自販機の近くであくうせつだん使ったらカビゴン出てきますよ」と近くの人に伝言ゲームのように声をかけていた人も、何人もいました。
そして、続くトレーナーのためにその場を離れていく人々の表情、この上なく充実した表情だったのが印象的でした。
Campfireには、このときに英語の投稿で「幸運にも、色違いパーフェクトカビゴンをゲットできたぜ!続くみんなにも同じような幸運がありますように!(意訳)」という趣旨の投稿が上がっていて、カビゴンを通じて、そこにいた世界中のトレーナーが一つになった瞬間があったこと。
そしてこの場に居合わせることができたこの上ない幸せを、僕は感じていました。
そりゃ、細かいことを挙げれば、「ここはこうしてほしかった」みたいなことだって当然あるんですけど、そういったことを全て置いておいても、このイベントにお金を払って参加したことは間違いなく自分の人生の中でもかけがえのない貴重な経験になったと思います。
あの、カビゴンを追いかけていた数分間は、28年間のポケモントレーナー人生の中でも本当に格別な瞬間でしたね。まさか、大人になってもこんなドキドキワクワクした時間をポケモンが与えてくれるなんて、思ってもいなかったです。
あれから1週間近く経ちましたが、まだこのお祭りの余韻が温かく胸に残っています。
誰もが自分自身のストーリーの主人公になれる時間、僕はこうしたリアルイベントに初めて参加したんですが、これを年に数回、定期的に開催してくれる運営に対して、改めてお礼を言いたいですね。ありがとうございます。
今回は地元開催で、普段のポケ活の延長線上にイベントがあって、それもまた格別だったんですけど、持ち物やお土産を準備して遠征して、初めて訪れる土地で参加するイベントもまた楽しいんだろうなと思いますし!
僕自身はそんなに社交的な性格ではないですが、それでもイベントをきっかけに遠方のフレンドさんたちとキラ交換したりお土産交換したり、そうした交流の機会にもなっていて、貴重な体験ができたと感じています。
ポケモントレーナー人生28年目で、人生の大半をポケモンとともに歩んできて、それでも初めて体験するドキドキがあって、これからもそれが続いていくんだろうなぁと思うと、幸せなことだなと思います。
結びになりますが、長文に最後までお付き合いくださった読者の皆さま、ありがとうございます。
ポケモン関連について、note書いたりXで投稿したり歌ったり、いろいろしていますけど、楽しみにして反応くださるあなたのおかげで、こうした活動が続けられています。
僕自身も、あなたが主人公のゲームの中で、冒険の役に立つこと、面白いこと、どうでもいいけどクスっと笑えることを喋っている村人キャラみたいな、そんな存在であれたらいいなぁと思っています。
では、今日はこのへんで。