字。

人の字を見るのが凄く好き。
同じ字でも、ここで跳ねるの?ここ繋げるんだあ、この曲がり方凄い笑
と様々な気づきがあります。
字を積み重ねた単語そして文章において、それぞれの字の配置・バランスは
書いたその人を良く映しだしている気がします。

字は大きく2つの用途に分かれると思います。
  ①自分に伝える用(メモ)
  ②人に伝える用(伝達)
①の場合は自分さえ読めれば良いので、まあ気楽。
しかし、②の場合は自分に加えて、伝える相手が関係してきます。
相手がこの字・文章を読んでどう感じるか、伝わるのは内容だけなのか?
自分だけにしか意識がいっていないか、相手に対して思いやりがあるか
個性が出るところだと思います。
「伝える字は相手を思いやる要素にもなる」自分の中で大切にしたい部分です。

【字の凄いところ】
・知的感、丁寧感、様々な印象・個性を感じられる
・綺麗な字を見ると、なんか良い気分になる。
・綺麗な字を見て嫌だ、と言う人に出会ったことがない。
・妬まれない長所
何かが秀でるとそれを妬む羨む人は一定数出てくる。
スポーツができても、勉強ができても、仕事ができても、そしてモテても。
これは仕方がない事。
でも字が綺麗だからと言ってマイナスな感情を持たれる、或いは持たれてる人がいた経験はない。
今打ってみているこのパソコンの文字は実際、かなり形が整っていて綺麗な字。
だけど、良い気分にはならないし、心にくるあの「おーーーー」みたいなのがない。何だろうなあ。

この業界(大動物、畜産)は字が雑な人が非常に多い気がする。
忙しいのはわかるけど、だからこそ、その忙しさで張っている気を緩ませる
ふとしたワンシーンを字は作れると思う。
先日、農家さんが留守の時に診た牛の手書きの診療メモや、調べた薬を手書きでFAXした後に、診療でその農家さんに会うと
「すごく字が綺麗だねえ!!!」と言ってもらえた機会があった。
伝えたい1番のメインは、診療した牛の状態や調べた薬の内容なのに、開口一番は字の綺麗さについてだった。
何かを伝えるために文字は発達したんだろうけど、
内容だけじゃなくて、思いも伝わるんだなあと改めて字が好きになった日でした。

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