読書感想「現場のプロがやさしく書いたWebサイトの分析・改善の教科書 - 改善ポイントの見つけ方」
サイトの数値分析を勉強するために以下の本を読みました。
Webサイトのデータ分析を網羅的に学びたかったためこの本を選びました。
とりあえず「Chapter1 - 改善ポイントの見つけ方」を読んだので気づいたことをまとめてみました。
まず始めに分析方法についてではなく、ゴール・目標の大切さについての説明がありました。
航海でいうこところ目的地とそこに到達するために使う羅針盤、データは航海で言うところの羅針盤だそうです。
なので始めにやるべきことはゴール・目標を設定すること。
そして、目標には良い目標とそうでない目標があるそうです。
良い目標の条件は以下の三つが伴っていること。
1. 指標 - 物事を判断するための目標
例えば売上、ユーザ数など
2. 数値
売上がいくら、ユーザ数が何人など
3. 期間 - 目標を達成するために期間
年〜日など改善施策の期間を指す。
良い目標の条件がわかったので目標を決めます。
次にビジネスロードマップを作れとのこと。
これはwebサイト内のユーザの行動遷移などを図にしたもので、各遷移場所の数値がそこに記載されておりそれを見ればどこの数値がいくらであるかすぐわかるようになります。
なんでわざわざ図にするのかというとwebサイトで確認できる数値ってたくさんあってまたそれぞれの指標の関係が複雑だったりするためのようです。
ロードマップができたら数値の選定をします。改善施策の案を提示して目標に大して一番効果が見込めそうな施策とその改善される指標を選択します。そしてその指標がどれだけ改善されるのかを確認できるようにするためにKPIを設定します。
また数ある指標のうちから重要な指標を選んでKPIとして設定するための考え方として「SMART」を使えだそうです。
・Specific
わかりやすく万人が理解できる。
・Measureable
計測できる
・Actionable
改善施策が実行可能である。
・Realistic
目標が現実的であること
・Time-bound
期限を設定できる。
このSMARTの5のうち、最も重要なものはActionable(実行可能)であることで、実行できる施策案の数、またその難易度も予め確認しておいた方が良いそうです。