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時間が解決する

マラソンの疲れを回復させるために、どうしたらいいのかということをいろいろ考えていたときに、1つの解決法に辿り着いた。

それは、「時間が解決する」ということだ。

「時間」はいろんなものを解決してくれる。

例えば、「二日酔い」や「満腹」といったものは、時間が経つだけで自然に解決する。

焦ってジタバタしたり、もがいたりしていると、かえって逆効果になったり、状況が悪化したりすることもある。

故障したときも、トレーニングをせずにおとなしく待っていれば、もっと早く治っていたのかもしれないと思うことは多々ある。

ダイエットにしても、食事制限をしているにもかかわらずに、ついつい食べてしまい、その結果うまくいかなかったというケースは少なくないだろう。

これも、食べずに時間が経過するのを待てばうまくいくことだ。

辛いことや悲しいことがあって落ち込んだときも、時間の経過によって立ち直ることがある。

マラソンを走った後の疲労だって、時間が経てば自然と回復するのだ。


世の中には、「時間薬」という言葉もあるくらいで、時間はたくさんのことを解決してくれる。

ただ、そうは言っても、時間も無限ではない。

そもそも、時間というのは「命」を分割したものだ。

寿命が80年の人にとっての1年は「1/80の命」ということになる。

そうやって捉えると、いろんなことを解決するために、むやみに時間を消費することが、決して得策ではないということに気付く。

また、歳を取れば取るほど、時間が早く過ぎるように感じるというけれど、18歳のランナーと38歳のランナーで回復力に違いがあるのは、「18歳の1日」と「38歳の1日」の価値が違うからではないだろうか。

つまり、30代のランナーが故障をしたときに、時間で解決しようとするのは、10代のランナーに比べてすごく効率が悪い。

時間薬が万能だとしても、なるべくそれに頼らずに、他の方法で解決できるように、新しい知識を身に付けていきたいものだ。

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牛山純一
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