ランナーの夜食
仕事で帰りが遅くなって、夜9時くらいから走り始めることがある。
そういうときは、夜ご飯を食べてから走るという選択肢もあるのだが、時間帯によっては走ってからご飯を食べることもある。
午後9時から1時間くらい走ってくれば、ご飯を食べるのは夜の10時を過ぎてしまう。
普通なら、そんな時間にご飯は食べない。
いっそのこと、ご飯を食べないという選択肢もあるのだけれど、お腹がすいているとやっぱり何か食べたくなってしまうものだ。
だから、そんなときはそうめんを作って食べることにしている。
大きなガラスのお皿に冷たいそうめん。
そして、錦糸卵、ゴマ、トマト、キムチ、キュウリやみょうが、大葉があれば刻んでおく。
それだけでいい。
そうめんは、作り方も簡単。
鍋にたっぷりお湯を沸かして、茹でるだけだ。
必要なのは、スーパーに売っているどこかのそうめん。
茹で時間は「2分~2分半」がスタンダードだ。
それを少し長めに「3分半~4分くらい」茹でる。
そうすると、麺が膨れてクタクタになる。
ザルに取ったときは、結構お疲れ様だ。
流石に4分も茹でたそうめんは、食べられそうにもないくらいヌルヌルしているのが普通。
それを冷たい水につけて、シャカシャカ洗う。
茅野市の水道水は、天然水100%なので、とても冷たい。
そうすると、クタクタしていた麺がキリッと締まってくる。
そうやって茹でたそうめんは、コシもあって美味しい。
硬めに茹でて、中に芯が残った状態を好む人もいるけれど、そうめんはパスタではない。
しっかり茹でた方が美味しいと思う。
なによりしっかり水を吸い込んだ麺というのは消化がいい。
そうやって茹でたそうめんは夜遅くにモリモリ食べても、翌朝起きたときには空腹になっているのだから不思議だ。
と、これが私のそうめんの食べ方。
夜遅くに走るランナー仕様だ。
そんな私が、最近食べたいと思っているものがあって・・・
それは、九州の博多のうどんである。
「博多を代表する麺料理は何か?」
という質問をすれば、ほとんどの人は「ラーメン!」と答えるだろう。
ここでの「ほとんど」は、「日本人のほとんど」という意味ではなく、「福岡に住んでいる人以外のほとんど」という意味である。
博多を代表する食べ物と言えば「ラーメン」。
私も、初めて福岡国際マラソンで博多の街に行ったときは、そう思っていた。走り終えた後に、みんなで何を食べようかと話し合えば、当然のように「ラーメン」一択だった。
しかし、職場に博多出身の人がいて、その人に聞くと、
「牛山さん、博多に行ったらうどんを食べないといけないよ。」
と言うのだ。
「そうなの?」
と、疑ったが、どうやら博多のうどんは美味しいらしい。
そして、それは香川の讃岐うどんとはまた違ったものらしい。
これは、博多のうどんを食べるために、福岡国際マラソンに行かなければならないかもしれない。
こうして、走るためのモチベーションをまた1つ手に入れることができた。
果たして、博多のランナーたちは、夜遅くにうどんを食べるのだろうか。
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