松ちゃんが「天才」でいるためにしていること
松ちゃんの面白さ
「お笑い界の歴史は彼が登場する前と後で分けられる」とまで言われ、今や名実ともにお笑い会のトップとも言えるダウンタウンの松ちゃん。だれも思いつかない「一言」で、笑いを起こす力に驚嘆せずにはいられない。
松ちゃんはこれまでもその一言の探し方について「お笑い焦点のようなもので、遠すぎてもだめ、近すぎてもダメ、ちょうどピントが合うボケを探さないといけない」など、わかりやすい言葉で笑いの説明をしてくれていたが、どうやってその能力を身につけるのかは謎だった。
でも、先日、フジテレビの「酒のつまみになる話」をみていて、その答えがわかった。
天才である秘密
まっちゃんが話していたのは「休日の過ごし方」という話題。その中で、休日は、自分の事務所にこもっていると説明し、「何をしているのか」という質問に対して
「何もしていない、ずっと今後、まずありもしないことを妄想している」
と話した。最初は意味がわからなかったけど、よく聞くと
「もしこういうことが起こったら、どう言おうか?」
ということを一日中妄想しているそうだ。たまにテレビもつけて、コメンテーターの発言を見ながら「自分ならどういうかを考えている」という。
つまり、休みの間、一日中「さまざまな出来事に対してどんな一言を言うか」とシミュレーションしているのだ。
これを聞いて、「だから突然、だれも思いつかない、でもだれもが共感できる「一言」を発することができるのだ」と納得してしまった。
天才と言うけれど
もともと「天才」なのだとは思うけど、決して「その場ですごい一言を思いついている」わけではないのだ。その一言のために、もう何十年も他の人には想像もつかないようなトレーニングを事前にしていると言うことだ。
この話を聞いて、若手芸人が「しんどくないですか」と聞いたが
「自分にとっては普通やし、やめられない。子供の頃からしていた妄想を今もやっている感じ」
と松ちゃんは答えていた。つまりは、努力するこが「辛い」といった次元に存在せず、それ自体が生活の一部で、楽しんでいるのだ。
本当の天才とは
突然話は変わるが、エジソンは「1%のひらめきと99%の努力である」といったそうである。でもぼくは今回の松ちゃんの話を聞いて、結局は天才とは「努力をすることを楽しめる才能を持った人」なのだと感じた。
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