京都新聞の彬子女王のコラムが面白い
京都に住んでいて良いことはたくさんあるけれど、京都新聞が読めることもその一つかもしれない。といっても、京都新聞の記事が特別面白いかといればそういうわけでもない。では何が良いことかというと、彬子女王殿下(あきこじょうおうでんか)のコラムが読めることである。
彬子女王殿下について
彬子女王殿下と言われてもなかなかどなたかわからない方が多いと思う。ぼくも「京都人だからわかる」と言いたいところだが、そんなわけもなく、これまで「おそらく皇室の方だろう」というくらいの印象でいつもコラムを読んでいた。先ほどWikipediaで調べてみたところ「大正天皇の曽孫(ひまご)」ということで、やはり皇室の方であるようだ。
彬子女王殿下(敬称は「殿下」が正しいようだ。これもWikipedia)は京都に10年以上住まれているようで、京都の行事に参加したときの感想や殿下のまわりで起こる出来事を京都新聞の夕刊「現代のことば」というコラムに連載されている。
コラムの面白さ
何が面白いかというと、まず、なかなかうまく表現できないのだが、文章自体がすごくコミカルだ。例えば
「夏は苦手です・・・暑いと途端に動きが鈍くなります」と言ったら、「何言うてはるんですか!冬も鈍かったやないですか」と言われ、確かにそうだと気づいた。
とういう感じ。皇室の方の文章というよりもnoteに掲載されている人のコラムを読んでいるような明るいトーンである。
そして内容も面白い。「あまったお餅をレンジで温めて頬張った」という話を読んで、親近感を持つこともあれば、「侍従(じじゅう)が交代するときに泣いてくれた」と、やはり庶民には想像もつかないようなエピソードとして披露されていたりと、バラエティに富んでいる
そしてなによりも、このコラムを読んでいて嬉しく思うのは、女王殿下が祇園祭や土山の送り火など、京都で過ごしている日々のこと書いておられ、そして、殿下自身が京都に暮らすことを、おそらく東京よりも楽しんでおられるのではないかと感じられるところである。
何の根拠もないが、きっと東京で暮らされていたら、こんなに楽しそうなコラムは書けなかったのではないだろうか、と思うぐらい、京都愛を感じることができるのだ。
掲載時期の謎
しかし、このコラム、おそらく月に1度程度だと思うのだが、何のタイミングで掲載されているかよくわからない。京都新聞のWEBサイトでも見ることができないし、本にもなっていないようだ。
京都新聞さん、アーカイブを何とか気軽に読めるようにしてもらえないものでしょうか。