「赤鼻のトナカイ」
赤く輝く鼻を持つトナカイ
夜の帳に紛れる星のように
ひとり雪道を歩きながら
冷たい風が胸を刺す
踏みしめる雪が響き合い
どこからか、微かな声が届く
「あなたはここにいる」
そのひと言で、胸が震える
「あなたのために」
今、心から叫んでみる
雪に埋もれてひとりでも
あなたにこの想いを届けたい
赤い鼻が灯りをともす
闇を照らし、道を照らす
遠くに灯る街の明かり
笑い声が風に乗って漂う
温かなココアの香りが
私を包み込み、孤独を溶かす
足元の雪が軋むたび
あなたの面影が蘇る
手を伸ばせば届きそうなのに
それでも、何もかもが遠すぎて
「あなたのために」
この胸の奥で燃え続ける
ひとりじゃないと信じている
あなたに届くその日まで
赤い鼻が照らす道を
希望を胸に、歩き続ける
振り返るたび、浮かぶ笑顔
温かな街並みがそっと包み込む
でも私の足は、前を向いて
赤い鼻が示す光の先へ
「あなたのために」
心に誓ったその想いを
この夜を越えて
ひとしずくの光となり
あなたを照らし続けるために
「あなたのために」
赤い鼻が灯るその瞬間まで
光を信じて、歩みを止めずに
いいなと思ったら応援しよう!
![うっちー](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/153101437/profile_599af77b2094741406916de64b395fe0.jpg?width=600&crop=1:1,smart)