[SEA]マリナーズ戦力分析:投手編
こんにちは、うしとらです。
大きな盛り上がりを見せたWBCが終わり、MLBが開幕します。
今回は開幕に向けての投手の戦力分析です。
先発陣
オフに流出入はなく、昨年と変わらない陣容の先発陣。
昨季はRobbie Ray、Luis Castilloの補強組、Logan Gilbert、George Kirbyら生え抜きの若手の活躍が目覚ましく、防御率はリーグ10位の3.75を記録。
特筆すべきはイニング数で、こちらはリーグ3位の903.0回!
後述するリリーフ陣の活躍も、先発がイニングを稼いで負担を軽減したこと無しには語れません。
怪我人が出ても、実績のあるChris Flexenや、昨季株を上げたBryce Miller、ドラフト1位右腕Emerson Hancockらプロスペクトも控えており、隙のない構えとなっています。
(昨年のように離脱がなければ幸い)
今季はLuis Castilloが開幕からいること、Logan Gilbert、George Kirbyらの若手が伸びしろが十分に発揮されれば、昨季以上の成績を残すこともあり得るでしょう。
リリーフ
リリーフはErik Swanson以外に大きな流出はなく、Trevor GottをFAで獲得、ウェイバー、トレードを駆使し、今オフはデプスの確保に終始したという印象が強いです。
昨季のリリーフは防御率はリーグ6位の3.33、K/9はリーグ9位の9.65とソリッドな働きを見せています。
その原動力となっているのがスライダー。
Diego Castillo、Andrés Muñozのような100マイルに届く剛球を投げる選手、
Chris Flexenのような速球が90マイルに届くか怪しい選手、
Penn Murfee、Paul Sewaldといった変則的な投げ方の選手など、
マリナーズでは多種多様な選手がスライダーを駆使して打者を抑えます。
今オフ獲得した選手はGabe SpeierやJustin Topa、プロスペクトにもPrelander Berroa
、Isaiah Campbellなどのスライダーを武器にしている選手が多く、これらの選手がマリナーズの手腕によってどのような活躍を見せるのかには注目です。
されど懸念も...
ここまではポジティブなことだけを並べてきましたが、懸念点もいくつかあります。
シフト規制
昨季のマリナーズは、MLBの中でもかなりシフトを重用していた球団で、シフトを実施した割合はリーグ4位の45.3%。
特に心配なのは先発陣で、K/9はリーグ16位の8.05、FIPはリーグ17位の4.06。
(リーグ平均 K/9=8.18 FIP=4.04)
これらの数字から、去年の先発陣の好調は守備の恩恵による部分も小さくはないということが読み取れます。
ただ、選手たちも手をこまねいている訳ではなく、 GilbertとKirbyはスプリッターの習得、Rayは2シームを封印するなど、レパートリーの変更によって変化に適応する姿勢を見せています。
実際、スプリングトレーニングという少ないサンプルではあるものの、Gilbert、Kirby、Rayの3名はイニング数以上の三振を奪うことに成功しており、彼らの成長には期待がかかります。
リリーフ陣の実績不足
リリーフ陣の中で複数年実績を残している選手はPaul Sewald、Diego Castilloぐらいで、他の選手は去年から急に頭角を現した、悪く言ってしまえば"ぽっと出"の印象が拭えない選手が多いのが実情。
こういった"ぽっと出"の選手たちが、MLBでの立場を確固たるものとできるかが、今年の見どころの一つでしょう。
終わりに
同地区には、リーグで1.2を争う投手力のアストロズ、そして補強によって着実に自力をつけているレンジャーズとエンゼルス、再建で多くの若手先発が揃っているアスレチックスと、ライバル達にも魅力的な選手が多く在籍しています。
しかし、今年のマリナーズはそんなライバル達にも見劣りしない戦力を有しているといって良いでしょう。
今季は先発、リリーフ共に20代のフレッシュな選手が多く、まだまだ成長が期待できるメンバーが揃っています。
目を離さずに彼らの成長を見守りましょう!
参考
見出し
Seattle Mariners(https://twitter.com/mariners/status/1641118254713405441?s=46&t=fdXzprdo_7vyfFs1qpe07g)
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