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モネ、微睡


10月19日(土)に東京へ行ってきた。
東京へ行くのは先月ぶり、1人で行くのは4月ぶり。

今回の目的は2つあった。


①モネ展

モネは人気で定期的に日本で特別展が開催されている。だけど私は1回も行ったことがなく、今回行こうと決心して事前にチケットを購入していた。SNSで事前に調べれば、平日でも列があるそう。ふるえながら、上野に9時すぎに着く電車を調べていた。


②喫茶微睡

「まどろみ」って読みます。SNSで見かけてから、ずっと行きたいと思っていた喫茶店だ。個人がやっているので月に2回ぐらいしか開催していない。来月は平日開催らしいので、今月の予約戦争を制して行くことに。



早朝、私は鈍行で東京へ向かった。電車で読むように文庫本を持ったけれど、ずっと寝ていた。なんとなく持ってきたサングラスが、寝るのに拍車をかけた。

時間通りに上野へ着く。実は先月も上野に来ていたので久しぶりな感じがしなかった。改札を出ると、すぐそこが西洋美術館だ。列はすでに形成されていたが、思ったより長くなかった。
9時10分頃列に並ぶと、あっという間に混んできた。

客層は高齢な方が多かった。六本木で開催されたルーヴル美術館は若者が多かったので、特別展によってこんなにも客層が変わるのかと感心した。
もしかしたら若者はお昼にやってくるかもしれない。

9時半になると(そのちょっと前かな?)列が動き、スムーズに中へ入る。チケットは絶対に事前購入のほうがいい。
肩がはずれそうなので、重たい荷物をロッカーに預け、スマホ片手で入ることに。

入り口にどーん

解説を追いつつ、初のモネ作品を堪能する。
印象派ということで、ぼんやりした輪郭を遠目でみるとモチーフがわかる。近くでみたり、遠くでみたりできるのは実際に行った人の特権だ。ちなみに小学生のときにモネの『日の出』が特別室に飾られていた。
複製だとわかっていても、並んでいるときにずっと眺めていた記憶がある。

ちなみにミレーの『落穂拾い』の複製は校長室の前に飾ってあった。

さくさく進む。
混むのは解説の前だけで、読んだあとはさらっと絵を鑑賞している。

印象派だけに、第1 印象だけで十分と…?

モネは同じモチーフを、色んな時間帯に複数描いている。朝描いた絵と夕方描いた絵が並んでいると、同じものなのに雰囲気が全然違った。
モネといえば睡蓮だが、睡蓮以外の絵画も鑑賞できて良かった。橋を描いていたのは知らなかった。

解説で彼の人となりと出来事をさらっと。
モネがインタビューを受けている動画(初めて動いているところをみた)や彼の庭の間取りなど、知りたいことがわかりやすく展示してあった。

特に彼の庭は池やバラ園があって理想郷に思えた。


解説の中に、抽象表現主義や他の画家の名前が出てくる。
実は美術検定3級の勉強中なので、話がよく理解できた。もっと早く資格を取れば良かったなぁ、と思いつつ、いや今勉強できて良かったと満足もしている。

試験日は来月。どうなるかわからないけど、知識を得たのは糧になる。

広角レンズなので端にカバーが…


さて、すべてまわりきったので時刻を確認する。10時20分。
9時40分に入ったので、なんと40分でまわってしまった。私の情緒が終わっているのか、短時間で十分満足できる展示だからか…(褒めている)

とりあえず出口にあったショップへ入る。
支払方法を確認するとpayがない。スマホしか持っていなかったので、急いでロッカーに鞄を取りに行った。

私が並んだ後に混んできて、列は屋外まで並んでしまった。
図録しか買わないつもりだったけれど、ある種類の栞がラスト1点残っていた。栞とマグネット、図録を購入し、せっかくだからと有料の紙袋も買った。

満足しながら西洋美術館を出る。
西洋美術館は久しぶりに入ったが、空気が良かった。

出てから、常設展を見忘れたことに気がつく。久しぶりだったので行きたかった。それに、美術検定によって少し知識がついたのでより多くの絵画をみたかった。


しょんぼりしながら駅を越え、私はマルイへやってきた。
マルイの中にある中古のアニメグッズを取り扱う『らしんばん』に用があるのだ。

ランダム商品は推しが出るまで、がモットーは私は推しではない方のグッズが溜まっていた。今回持ってきたのは、コナンのガチャガチャとあんスタとにじさんじの推しではない方のチェキカードだ。

SNSで交換を探しても見つからなかったので、誰かに届くよう持ってきた。

マルイの入り口には、たくさんの人が待機していた。開店は11時だ。
私も混ざり、今か今かと待っていた。

開店すると、みんな一斉にエスカレーターへ向かう。土曜とはいえマルイの開店時間ってこういう感じなんだ、と流れにのっていると、全員5階で降りて行った。

あとで知ったけれど、ミセスの限定ショップが5階にあったらしい。
ミセスファンに混ざり、私だけらしんばんへ向かった。
(らしんばんは7階なので、途中で1人になった)

らしんばんで買取をお願いし、1時間マルイの中で時間をつぶした。
cipicipiのラメ05が欲しいのに、ロフトにもプラザにもなかった。サンプルを手の甲にのせ、いつか欲しいと馳せてみる。

さて、ラインで呼ばれたので中古屋へ戻る。

結果は1400円だった。

思ったより少なかったのは、チェキカードは買取の商品にならないらしい。
逆に高くついたのはチェキカードを入れるアルバムとコナンのガチャだ。

貰えるだけありがたい、とお金をいただき、上野を出て下北沢へ向かった。


下北沢、初上陸。
学生のときに散々小田急で通ったけれど、降りたことがなかった。

降りると駅前が人で賑わっていた。
カレーフェスティバルを開催しているらしい。

私はフェスに参加せず、カレー屋『茄子おやじ』へ向かった。
『うるわしの宵の月』という少女漫画の、主人公の店のモデルになったカレー屋だ。下北沢に来たからには、行こうと決心していた。

大通りを曲がると、道端に列が。
今日は列ばかりに並んでいる気がする。喫茶微睡は16時台なので、時間的に余裕がある。私は並ぶことにした。

ここで、肩が限界をむかえる。
今回の持ち物は、らしんばんで売るもの、飲み物(ペットボトル500ml)、上着、文庫本、ぬい×2、日傘、バッテリーや目薬類、ハンカチやティッシュ、リップだ。
さらにここへ図録が入る。

上着は絶対いらなかった。この日は夏のような暑さだった。
家に帰って何が重たかったのか確認したところ、ペットボトルが犯人だった。あまり水分を取らなかったのも良くなかった。

もういいや、と鞄をアスファルトに置く。
この鞄は普段から仕事で愛用しており、たくさん入るので旅行でも活躍していた。北海道ではスーツケースに混ざって空港の検問を潜り抜けていた。

なるべく丁寧に扱いたいが、肩優先にした。
文庫本を読んでいると、いつの間にか順番が来た。1時間ちょっと並んでいた。ちなみに本は東野圭吾の『白馬山荘殺人事件』だ。マザーグーズの知識がないので、学びながら読んでいた。


席はカウンターだった。おひとりさまに優しい。
スペシャルカレーと蜂蜜ヨーグルトを注文し、カウンターに置いてある『うるわしの宵の月』全巻の写真を撮る。店内はオシャレなBGMが流れていた。

お皿もかわいい

スペシャルカレーは野菜もチキンもビーフもてんこ盛りで、美味しかった。色んなスパイスの味がするのに後味がマイルドで、定期的に食べたい。お花の形の人参も美味しかった。

ちょいレトロ

デザートのヨーグルトを食べながら、次の目的地を探す。
下北沢といったら古着だが、服に無頓着なのでヴィレヴァンに行くことにした。

ヴィレヴァンで、ハンターハンターのペタドールが欲しいのだ。
気づいたら発売していて、なかなか買いに行く暇がなかった。残っていますように、と祈りながら入店した。

ペタドールは、前回のものはあったけれど今回のものは入荷していなかった。店員さんが丁寧に調べてくれたので間違いない。
その代わり、耳をすませばの原作本と魔女の宅急便の缶バッチ、サンリオのチェキカード入れを購入した。

缶バッチが可愛すぎたのでもっと買えば良かった…。
ちなみに普段から缶バッチは使わないので、マグネットに改造したい。

次の予定まで時間が余ってしまった。
どこかで休憩したいけれど、これ以上お腹に詰め込みたくない。

困った私は、アクセサリー屋や本屋をハシゴして時間をつぶした。最終的にユニクロに辿りついた。

それにしても、下北沢は若者と海外の方が多い。
サブカルな街に恥じぬよう、派手な方もいた。今回は目的があって降り立ったけれど、久しぶりの賑やかな雰囲気に目がまわった。


少し早いけれど、喫茶微睡に到着。
時間になって案内してもらう。メイド姿のしばいぬちゃんが可愛い。

案内されたのはカウンターだった。
正直、どこの席も可愛いのでどこでも良かったのだが、カウンターに飾ってあるうさぎや花に満足した。

特典のチケットとメニュー!

飲み物を注文し、しばし撮影タイム。
予約してから今月のドリンクが発表されたのだが、なんと今回連れて行こうと思っていたぬいのイメージカラーと同じ青色だったのだ。バタフライピーティーという、なんとも鮮やかなドリンクだ。

下の液体が甘うま

私は水色と白のコントラストに惹かれてバタフライラテにしたが、お腹に余裕があればティーのほうも注文したかった。
(ここでラテとティーの注文間違いが起こる。原因は私の声量。ごめんなさい…)

水色のドリンクと、ミルクティースイーツのプレート。
私好みすぎる…。しかも美味しい。
サンドは甘く、ケーキは紅茶が濃く、プリンは甘すぎない。プレートのバランスが良かった。
あと店内で流れる曲がずっと可愛かった。店員さんの対応は優しく、お客さんは朗らかで、間違いなく癒し空間になっていた。

全体図。一生ここにいたい。

叶うなら毎月通いたいレベルだ。


名残惜しいけど、私の帰巣本能が激しいのでお暇することに。
下北沢駅に戻ると、ちょうどいい時間の電車が行ったばかりだった。

田舎は乗り換えに失敗すると、1時間待つので乗り遅れは死活問題である。
結局迂回して、遅くならないうちに地元へ着いた。


今回は1人ということで、予定よりさくさく進んだ。
ただ、暑い中並んだので疲れた。日曜日は1日中寝ていた。


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