38『今日も、通勤電車で。』

眠い。水曜日。
目を閉じるだけで夢の世界へようこそと言わんばかりに睡魔が私を誘っている。
今日は夢の中でも仕事をしていた気がする。
起きた瞬間は覚えていたのに、忘れちゃった。なんだっけな。ま、いいか。

今日も女性専用車両は静寂に満ちている。眠っている人の割合が比較的に多いから、今日は私も寝てしまいそう。でも定位置が取られてるから、不安定で落ち着かない。
はしっこ。好き。

普段は真ん中でも気にしないけど、忙しさが増してきたり、人にあてられたりすると、私はひとりになりたいタイプ。
お一人様の時間を求めてしまうんだろうな。
例えば、誰もいないリビングのソファーで、好きな姿勢でゴロゴロしながら、ちょっといい飲み物いれて、本を読んだりするような。あー、誰かの日常っぽいのに、私にとっては贅沢時間！！！
現実逃避！仕事にいきたくなーい！

でも行く。えらい。
毎回、自分のなかで鼓舞してる。そういうクセをつけてる。

みんなそれぞれ、やる気スイッチみたいなのがあって、私にもある。
前の奥さまは韓流ドラマらしきものを熱心に見ていらっしゃるし、昨日目の前にいたマダムは縦にスクロールするタイプライターの漫画をひたすら読んでたな。
道楽コンテンツのありがたみ………あ、なんか奇跡的に座れた。
今日の運勢を使ってしまった気になるんだけど………いや、今日はついている日なのかも知れない！！！

今日はいいことが起こる日。絶対そう。

で、道楽コンテンツの話だけど、最近縦にスクロールするタイプのマンガが増えてきたように思う。
やたら文字と絵が少なくて、白い部分が多いやつ。私は苦手。
紙と活字が好きっていうのもあるけど、好きなものはじっくり浸りたいタイプなので、どうしても好きになれない。
広告はいいけどね。
自分の好みの話かどうかわかるから。
実際に読むものは作者の小さな手書きみたいなの、ほら、吹き出しの横にある小さな文字みたいなの。あれがあるくらいが好きだったりする。

座ってるせいで、いつもより文字がかさみがちだから、今日はこの辺で終わってマンガでも読もうかな。
そういう時間は大事だよね。じゃ。