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清水の舞台の観客席は何処?

清水寺の人気は今に始まったことではなく、平安時代から多くの人を集めていたそうです。

清水寺を訪れたら殆どの人が向かう場所「清水の舞台」。

その「清水の舞台」で有名な本堂は、798年 坂上田村麻呂(さかのうえのたむらまろ)が建立と伝えられています。

創建時の本堂の構造は不明。

現在のように中空に張り出す舞台が造られたのは平安時代になってから。

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舞台は「懸け造り」。132本あるケヤキの支柱は、釘を一本も使用しないで組み立て。とても頑丈で、地震にも強い。

私が訪れた時は、本堂は大修理真っ最中。

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舞台と言うからには どこかに観客席があるのでは?

キョロキョロ見回しても、見当たりません。

実は この舞台、人間の観客のためのものではないんです。

本堂に安置されてる「十一面千手観音」に向かい、舞楽を奉納するための舞台。

観客は、仏様ただ一人だったのです。

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ところで、「清水の舞台から飛び降りる」という言葉。

かつては 本当に飛び降りる人もけっこういました。

極楽浄土を目指す人が願いをこめて、「エイッ」と飛び降り。

およそ4階建てのビルくらいの高さ。普通に考えると助からない高さ((( ;゚Д゚)))

でも、下に木々が繁っていて、それがクッションになり、意外に生存率が高かったとのことです。

まあ、生き残ったからといって、願いが叶ったかどうかは定かではありませんが。。。("⌒∇⌒")

現在は、もちろん飛び込み禁止‼️

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清水寺は世界遺産「古都京都の文化財」の構成資産の一つです。



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